続いて、どんなことがあっても変わらない自分という存在を描いていきます。

たとえ知らなかった自分の過去や先祖から受け継いだ流れを知ったとしても、また隠していたことを誰かに知られたとしても、あなたの存在は変わりません。

これは「境界のRINNE」で考えると、霊が見えるようになった経緯を知った桜や死神業をしなければいけなくなった経緯を知ったりんねに当てはまるかもしれませんね。

恋愛を描く歌詞も魅力的!

本当は君が好き 唇から零れそう
愛の言葉 流れ星のよう
消えてしまう前に 伝えなきゃ

出典: ふたつの世界/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

そして、恋愛を描く歌詞に繋がっていきます。

紆余曲折がありながらも最終的に結ばれた桜とりんねが目に浮かぶようです。

忙しさで会えないすれ違いの日々が続くことで相手への想いをお互いに募らせていきます。

しかし、その想いはやはり言葉にしないと相手には届かず無かったことになってしまうのです。

もつれた赤い糸ほどく 君に触れたい気持ち
たとえ近くに感じても 明かせないこの気持ち

出典: ふたつの世界/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

近くにいるからこそ、その想いはもつれてしまったり、なかなか伝えられないものです。

恥ずかしさが先に立ってしまったり、余計なことを考えて踏み出せずにいる恋愛のジレンマを感じる歌詞になっています。

もつれた赤い糸ほどいても 変わらない世界
例え遠く離れてても 胸の中でずっと
忘れないで 生まれ変わる時が来ても
心がちょっと近づいても

出典: ふたつの世界/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

そして、そんなジレンマは取っ払ってしまおうという思い切りを感じる歌詞へと繋がっていきます。

やはりどんなことがあったとしても変わらない自分でいられるはずだし、想いも変わらずに持ち続けられるはずなのです。

交わらない ふたつの世界
輪廻の輪の向こう
回る回る 記憶を繋ぐ
また会う日まで

出典: ふたつの世界/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

そして、最後は繰り返しの歌詞で締めくくられていきます。

この「境界のRINNE」では様々な出会いや再会が描かれています。

それは、桜とりんねの恋愛模様もですが、親子の絆や愛、さらには先祖からの流れなどもそこに含まれるのではないでしょうか。

「あの世」と「この世」はもちろん「あなた」と「私」という2つの交わらない世界をどのように繋げていくか、それを考えさせられるような素敵な歌詞になっていますね。

また、「輪廻の輪の向こう」という表現を用いることで、その先には「あの世」があったり「あなた」がいたり、その垣根を取り払っていこうという想いも感じる1曲になっていました。

ミュージックビデオをチェック!

2バージョン存在!

また、この楽曲はミュージックビデオが制作されています。

高橋留美子の絵と共に展開していくアニメーションになっており、曲の世界観に合わせてそれが変わっていくのを観ているとポップな曲調も相まってわくわくしてきます。

また、このミュージックビデオには、日本語詞版と英語詞版の2バージョンが存在しているので、ぜひ両方ともチェックしてみてください。

  • 日本語詞版
  • 英語詞版

さらに別バージョンも!

さらに、それとは別にくるり自身が出演しているミュージックビデオも制作されています。

こちらは現代社会を切り取りながら、そのキャッチーな世界観を温かく表現した映像に仕上がっているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。