ところで、歌いだし、1番サビ、ラストのサビと、曲中で3回、グレンチェックが登場します。

冬なのでマフラーというのはわかるのですが、グレンチェックとはなにを意味するのでしょうか?

MVではメンバー全員がグレーのマフラーを巻いていますが、グレーのチェック、ではありませんね。

グレンチェックというのは格子模様の一種で、正式名称は「グレナカート・チェック」です。

千鳥格子を並べたもの、または千鳥格子と細かい格子の組み合わせをグレンチェックと呼びます。

このグレンチェックは2018年のトレンド柄になっています。

指原莉乃さんの作詞という事で、ファッションの流行を巧みに取り入れているのですね。

ちなみに、メンバーが着けているスカートの柄はグレンチェックではなく、タータン・チェックです。

そして続く歌詞には二通りの読み方があります。

隣に好きな人がいるだけで、何もかもが新鮮に見えるのかもしれません。

もしかしたら、一人では行ったことのない場所で待ち合わせたのかもしれませんね。

どちらにしても、付き合い始めのカップルが迎える、はじめてのクリスマスなのでしょう。

一歩を踏み出せない主人公と勇気を出した彼女

イントロが終わり、歌詞クリスマスの一日を舞台にしたドラマを描きます。

1番の歌詞

「特別な日なのに ごめん、待たせちゃって」
夕暮れの乾いた風
君のスカートが 揺れる
「大丈夫 私もさっき着いたところ」
少し赤くなった鼻で
恥ずかしそうに笑う

出典: 僕らの制服クリスマス/作詞:指原莉乃 作曲:加藤大和

待ち合わせのシチュエーションも初々しさを感じます。

遅れて着いた主人公を、微笑みで迎える彼女。

あまり待たなかったと彼女は話しますが、鼻が赤くなっています。

ところで、ここまでの独白、やり取りを見ただけでも、主人公は相当緊張してそうです。

彼にとっては本当に初めての彼女なのかもしれません。

周りにはまだ内緒にしよう
二人の世界が始まる

コンビニケーキ 冷めたチキン
完璧ではないけど
これがきっと「幸せ」
僕らの制服クリスマス

出典: 僕らの制服クリスマス/作詞:指原莉乃 作曲:加藤大和

周りにばれたくない、ばれたら壊れてしまうかもしれない。

そんな緊張感と、彼女と二人きりであっていることに対する高揚感。

この恋を、主人公は本当に大事に、壊したくないんだろうなと感じます。

そしてデートはどこでするのか、これもかなり考えていますが、なかなか正解が見つかりません。

制服姿ということは高校生のカップル。当然、高級なレストランなどには入れません。

また、ばれたくないのでファストフード店にも入れず、結果コンビニで買ったケーキとチキンなのです。

そして、「幸せ」鍵括弧つきで書いているところに、本当は不満がある主人公の思いが現れています。

2番の歌詞

彼女を目の前にしながら、緊張と不安と、そして喜びという状態で舞い上がる主人公。

この後事態は展開していきます。

優しく抱き寄せて 強引にキスをする
なんてことできないまま
空の色だけが変わる

出典: 僕らの制服クリスマス/作詞:指原莉乃 作曲:加藤大和

相手のことを意識はすれども、そこから一歩踏み出せない。

もどかしく思いながら時間ばかりが過ぎていき、気が付けば夕暮れから夜になります。

真っ直ぐな瞳 僕は戸惑う
君の唇が 近づく

出典: 僕らの制服クリスマス/作詞:指原莉乃 作曲:加藤大和

なかなか行動に移せない主人公に対し、なんと彼女の方からキスをします。

はっきりとは書いてませんが、そういうことですよね?

すでに沸騰状態の主人公の頭は大混乱してしまいます。

僕の気持ちは止まらないよ
きっと君よりも もう
僕のこのドキドキが バレないように

そう来年の クリスマスは
僕が勇気を出すね
初めてのトキメキは
君との制服クリスマス

出典: 僕らの制服クリスマス/作詞:指原莉乃 作曲:加藤大和

それでも平静を装いたい主人公。きっと彼女は気がついていると思いますが……

戸惑いの瞬間が過ぎて、主人公に嬉しさと、自分からできなかった恥ずかしさが訪れます。

そして、来年は自分から、と心に誓う主人公。

初々しいというか「カワイイ」とさえ思えてしまうのは筆者だけでしょうか。

Cメロからラストの歌詞