人気バンド「ポルノグラフィティ」
バンド「ポルノグラフィティ」といえば、現在では知らない人はいないほどの人気グループです。彼らのリリースする楽曲はどれも秀逸なメロディーラインによって瞬く間にヒットチャートに名を連ねることになります。
彼らは現在でこそ2人で活動していますが、メジャーデビュー当時には実は3人グループだったことはあまり知られていません。1999年にデビューしたポルノグラフィティですが、2004年にベース兼コーラスのtamaが脱退したのちは、ボーカル・ギターの岡野昭仁と、ギター・コーラスの新藤晴一の2人組バンドとして活動しています。
では、20年近くも日本歌謡界の第一線で活躍し続ける彼らの魅力とはどのようなものなのでしょうか。
特徴と存在感のある歌声
ポルノグラフィティのボーカルを担当しているのは、岡野昭仁です。彼は一度聞けば「ポルノグラフィティだ!」とわかるような特徴的な少し高めの声を持っています。
また、彼のパワフルな歌唱力にも定評があり、20年近くも日本の音楽シーンで活躍していながら、全く衰えることのない歌声は賞賛に値するほどです。
さらに、ポルノグラフィティの曲は高速なメロディーが多いのですが、そのような曲でも決して噛まずに歌い切るのも素晴らしい技術です。
ラテン調のメロディー
ポルノグラフィティの楽曲は、イントロやアウトロだけでも「ポルノの曲」とわかるような個性的な曲調が特徴です。
それもそのはず、彼らの楽曲は基本的にラテン調のメロディーを採用しているので、他の歌手の楽曲と毛色が違っているのです。
このように他曲と差別化できるのも、彼らの音楽スタイルの個性があってこそといえます。
印象的な歌詞
ポルノグラフィティの人気の秘訣は、メロディーだけではなく、その秀逸な歌詞にもあります。
アイドルの曲にあるようなわかりやすい表現ではなく、あえて比喩を用いるなど、利き手の想像力をかき立てるような意味深な歌詞を多く紡いでいるのが大きなポイントです。
高い歌詞の技術と、ラテン調の独特なメロディーが相まって、よりポルノグラフィティー"らしさ"を演出しています。
人気楽曲「ジョバイロ」の歌詞の意味
ポルノグラフィティの楽曲はどれも印象的で耳に残るものばかりですが、中でもラテン調のメロディーと歌詞がマッチしており、名曲と名高いのが「ジョバイロ」です。
では、これはどのような楽曲なのでしょうか。
タイトルは彼ららしい"スペイン語"で表現
ラテン調の音楽を得意とするポルノグラフィティーらしさが出ているポイントとして、まずタイトルが挙げられます。
「ジョバイロ」とは日本人の私たちには聞きなれない言葉ですが、これは実はラテンの本場、スペインの言葉で「私は踊る」ということを意味します。
スペインといえば「フラメンコ」などが有名ですが、フラメンコにも使われるラテン調のメロディーでタイトルが「私は踊る」とあれば、かなり印象的ですよね。
叶わぬ恋に悩む男性の心を花にたとえて表現
あなたが気付かせた恋が あなたなしで育っていく
悲しい花つける前に 小さな芽を摘んでほしい
出典: https://twitter.com/bot70067593/status/922000741534859265
ポルノグラフィティは、歌詞の中で何事も明確に表現せず、比喩、それもわかりにくい暗喩を使うことで情緒深い歌詞の印象を強めることを得意としています。
今回紹介する「ジョバイロ」でも、自身の叶わない恋心の切なさを「花」にたとえてうまく表現しています。
「あなたが気付かせた恋があなたなしで育っていく」とは、あなたと出会うことで生まれた小さな恋心が、叶うことなく膨らんでいくということを表現しているのでしょう。
切なさの残る印象的なフレーズ
銀の髪飾り落としていったのはこの胸貫く刃の代わりか
出典: https://twitter.com/PG_kashibot/status/920710377087803394