amazarashi「ナモナキヒト」
今回はamazarashiの「ナモナキヒト」を紹介します。
いつものamazarashiから感じる毒々しさ、力強さとは打って変わって、今作は感謝の気持ちを歌にしています。
強いamazarashiも良いですが、今回のような優しいamazarashiも心に響いてきますね。
2ndアルバム収録曲
1.「ラブソング」
2.「ナガルナガル」
3.「セビロニハナ」
4.「ナモナキヒト」
5.「ハレルヤ」
6.「アイスクリーム」
7.「アポロジー」
8.「カラス」
9.「ハルルソラ」
10.「祈り」
出典: ラブソング/amazarashi
「ナモナキヒト」は2ndアルバム「ラブソング」に収録されています。
このアルバムに収録されているほとんどの曲のタイトルがカタカナで統一されています。アルバムの最後を飾る「祈り」のみ例外です。
アルバムの4曲目という、なんでもない位置に収録されているのですが、筆者がこのアルバムの中で最もオススメする楽曲です。
MVを紹介!
「ナモナキヒト」のMVです。
amazarashiのMVといえばアニメーションの映像や、歌詞のイメージに合った力強いものが印象的です。
ですが、今回のMVはとても落ち着いていて、雨の中ゆっくりなカットであまり動きがありません。
amazarashiの楽曲の歌詞は、かなり情報が盛り込まれていてそれに合わせて映像も変わっていくものが多いですが、この曲では感謝を伝えるという1つの思いなのであまりカットが変わらないのでしょう。
とはいえ、手を抜いているわけではなく、映像に加わる歌詞の書体にはamazarashiらしさが出ています。
雨
今作のMVで一番印象が強いのは雨です。というよりも、いつも程の力強さが無くかなり脱力している気がします。
なぜ雨なのかが気になりますが、感情移入しやすからではないかと考えます。
雨に対してマイナスなイメージを持っている人は多いでしょう。もちろん全員が全員雨を嫌っているわけではありませんが、憂鬱に感じたり、辛いことを思い出してしまいがちだと思います。
このMVでは、雨で浮かんできたマイナスなイメージを曲が打ち消し、最終的にプラスへと導かれるのです。
歌詞の意味を解釈!
吐き出すのは辛いけど、抱え込むのはもっと辛い
一人の夜の寂しさを 言い訳にしてみても 傷つける為の言葉は 空しくなるだけ それでも
心に穴が空いて そこに流れ込んだ泥水は 全部吐き出さなきゃ 苦しくても吐き出さなきゃ
出典: ナモナキヒト/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
寂しい時、辛い時、人によって色んな対処をするでしょう。
その気持ちにとことん浸る人、誰かに話して共有する人、誰かを傷付けて解決しようとする人。
気持ちに浸ってもその先に解決があるとは限りません。傷付けるのも最終的に後悔が待っているでしょう。
誰かに話すことで抱えているものが軽くなる時があると思います。分け合っている訳ではなくても、辛い気持ちを分け合った気持ちになれるのです。
上手くいかないときは 何をやっても駄目で
駄目だ駄目だって思ってりゃ 上手くいくもんもいかないよな
カーテンの隙間から 朝日が急かしやがるんだ
もう出掛ける時間だよ しょうがない出掛けるか
出典: ナモナキヒト/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
気持ちがマイナスになり、心が弱っている時は上手くいかないことが多いです。
ちょっとしたことであっても嫌なことがあれば、そのきっかけとなったことがフラッシュバックしてきて、心をどんどん弱くさせようとするのです。
しかし、明日はやってきます。いや、明日がやってきてくれるのです。
どんなに駄目な毎日を送っていても、平等に太陽は登ってくるのです。絶望する必要はありません。