数少ない日本のアカペラグループ、ゴスペラーズ
リーダーの村上てつやを筆頭に、黒沢薫、酒井雄二、北山陽一、安岡優から成るゴスペラーズは、1994年にデビューを果たしました。
デビュー曲は大学サークル時代に創設者が制作した『Promise』でメジャーを飾ります。
『Promise』は、バックバンドを使わないアカペラの美しいハーモニーを前面に出した一曲。
決してヒットしたとは言えませんが、スローなメロディーと切ない歌詞のナンバーはメンバーの思い入れも強く、ライブでも頻繁に歌います。
シングル『永遠に』が超ロングヒット!
1994年のデビュー以来ラジオやTVなど、コツコツとではありますが活動を続けていたゴスペラーズ。
なかなか目が出ない状況が続きましたが、2000年にリリースしたシングル『永遠に』が異例の超ロングヒットに輝きます。
この結果ゴスペラーズ自身にも注目度が上がり、見事に人気アーティストの仲間入り。
その後もシングル『ひとり』が初のオリコン3位に入り、『星屑の街』などのナンバーもヒットします。
更には2001年からは『NHK紅白歌合戦』に6年連続の出場を果たし、安定した人気を確率していきます。
2015~2016年は4人での活動
ゴスペラーズは『永遠に』が大ヒットした以降も、コンスタントにシングルを2~3曲発表してきました。
しかし2015年の11月にメンバーの一人である北山陽一が脳腫瘍の手術のため入院。
このため2016年3月の復帰まで、4年体制での活動となります。
この期間は精力的とは言えませんが、シングル1枚を発表しています。
ゴスペラーズライブの「ココがすごい!」
メンバー4人の活動期間には行われなかった、ゴスペラーズのライブ公演。
しかし全国ツアーの『ゴスペラーズ坂ツアー』はデビュー以来休まずに行われています。
ゴスペラーズの強みである、アカペラソングを中心としたライブとはどんな感じなのか、気になるところですね。
5人のメンバーが奏でるハーモニーが秀逸
ゴスペラーズのライブでは、当然彼らの武器であるアカペラを中心とした歌声が会場を包みます。
基本はリードボーカルの黒沢薫、村上てつやを筆頭に、酒井雄二と安岡優の絶妙なハーモニー、ベースボーカルの北山陽一が各パートを担当します。
ライブでは、楽曲にリズムを与えて最高の楽曲を奏でる姿は必見。
時にはパートを変えながら歌うこともあるので、同じ曲でもまた違った楽しみがあります。
彼らにしかできない独自のサウンドを、生で聞いて感じ取ることができます。
ナンバーによっては涙を流す方も多いほどです。
斬新な趣向で繰り広げられるライブ
ゴスペラーズのライブで魅力的なのが、斬新な演出にもあります。
中でも舞台仕立ての斬新なステージを行った、2001年に公演されたゴスペラーズ坂ツアー『アカペラ街』はファンの間でも代表的です。
役者さんを迎えストーリーと共にナンバーを歌う趣向を凝らした公演は、短期間ではありましたが大きな反響を呼んでいます。
更に舞台ではゴスペラーズの5人も演じながらのライブは、観客にとっても違った一面を見れたのではないでしょうか。
アカペラは自分たちの歌声のみでパフォーマンスを行うので、新しい試みの演出ができるのもゴスペラーズライブの強みです。