Crazy
Stone-cold crazy, you know
出典: Stone Cold Crazy/作詞: Brian May Freddie Mercury John Deacon Roger Taylor 作曲:Brian May Freddie Mercury John Deacon Roger Taylor
短い曲なのでサビの歌詞も短いです。
直訳ですと意味が伝わり辛いために意訳でお送りします。
「馬鹿げている
まったく馬鹿げた夢さ 分かるよね」
この後もアル・カポネになりきった夢の話が続きます。
スピード感に酔ってください。
独房生活に我慢できない
トロンボーンで台風を吹き飛ばす
Rainy afternoon
I gotta blow a typhoon
And I'm playing on my slide trombone
Anymore, anymore,
Cannot take it anymore
Gotta get away from this stone-cold floor
出典: Stone Cold Crazy/作詞: Brian May Freddie Mercury John Deacon Roger Taylor 作曲:Brian May Freddie Mercury John Deacon Roger Taylor
夢の続きです。
日本語に置き換えるのが難しい箇所がありましたので別途解説します。
「雨に濡れる午後 僕は台風を吹き飛ばして
トロンボーンをスライドさせて演奏している
もはやありえない もうありえないよ
これ以上、やっていけないさ
この冷たい石床の部屋から抜け出さないといけない」
台風を吹き飛ばすのとトロンボーンに息を吹き込む仕種が並べられています。
中々、巧い訳が思いつきませんでした申し訳ございません。
また「stone-cold floor」を石床と訳しましたがひとつのイデイオムとして捉えることもできます。
その場合は「まったく冷たいフロア」とも訳せるのです。
ふたつの意味をかけていると考えるのが妥当でしょう。
いずれにしても法の裁きで独房に幽閉されたことに我慢がならない主人公の姿が描かれています。
奴らを撃ってしまえ
夢とはいえ侮れない
Crazy
Stone-cold crazy, you know
Hit 'em up
出典: Stone Cold Crazy/作詞: Brian May Freddie Mercury John Deacon Roger Taylor 作曲:Brian May Freddie Mercury John Deacon Roger Taylor
2回目のサビです。
ここで現れる「Hit」は後のラインから考えて銃弾などで撃つことになります。
一部は繰り返しになりますが和訳を添えます。
「馬鹿げている
まったく馬鹿げた夢さ 分かるよね
奴らを撃て」
馬鹿げた夢であるのはその通りなのですが、夢は現実の記憶を咀嚼したものです。
実際に法社会の生きにくさを告発しているとも解釈できます。
夢の話だからと一蹴できないのがこの曲の奥の深さです。
クイーンは特に社会性を強く持ったバンドというわけではないのですが常に弱者の視点に立っています。
成功してからもその姿勢は変わりありませんでした。
トミーガンに憧れて
官憲の手に落ちる前に
Walking down the street
Shooting people that I meet
With my rubber Tommy water gun
Here come the deputy
He's gonna come and get a me
I gotta get me get up and run
出典: Stone Cold Crazy/作詞: Brian May Freddie Mercury John Deacon Roger Taylor 作曲:Brian May Freddie Mercury John Deacon Roger Taylor
夢の中の主人公が街の中に出ます。
和訳して解説いたしましょう。
「街をうろついている
目につく連中を撃ちまくっている
僕のゴム製の水鉄砲のトミーガンでね
警官のお出ましだ
奴は僕を逮捕しにきたんだ
さあ、とっとと逃げ出せ、走るんだ」
不穏な箇所かと思いきや抱えているのはゴム製の水鉄砲です。
水鉄砲ですが形はトミーガン。
トミーガンはアル・カポネが使用していた銃です。
水鉄砲でも誰彼区別なく撃つような輩は警察のお世話になります。
日本の社会でも立派な迷惑行為です。
しかし夢の中でも警察が現れるというのは現代社会の警察国家化への警鐘なのでしょうか。
英国の警察行政を肌身で感じないと中々判断しづらい箇所です。
警察に追われた主人公はとにかく一目散に逃げることを決意します。