sumika「アンサーパレード」
4thミニアルバム
2016年5月にsumikaの4thミニアルバム「アンサーパレード」がリリースされました。
3rdミニアルバムがリリースされてから1年後なので、とても短いスパンでした。
ですがその1年の間で、ボーカル片岡健太さんの体調不良、ライブ活動の休止、復帰、フリーワンマンライブ、代表曲「Lovers」のリリースなどがありました。
片岡健太さんは、人生で最も濃い1年だったと語っています。
「アンサーパレード」というタイトルですが、活動復帰と、前進しながら伝えるという意味で、アンサーとパレードという2つの言葉が合わさりタイトルになりました。
収録曲はこちら
1. sara
2. Lovers
3. 明日晴れるさ
4. 1.2.3..4.5.6
5. enn
6. 溶けた体温、蕩けた魔法
7. 「伝言歌」-Answer Parade ver.-
出典: https://www.amazon.co.jp/アンサーパレード-sumika/dp/B01D37ML9E/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1520425289&sr=8-1&keywords=アンサーパレード
ミニアルバムの場合、基本的に収録されるのは6曲程度です。
8曲を超えるとフルアルバムになってしまうので、7曲というギリギリのラインです。sumikaの”伝えたい”という愛が感じられます。
復帰シングルとして大人気となった「Lovers/伝言歌」も収録されています。
ミニアルバムと呼ぶのが勿体無いくらいの内容で、このアルバム1枚でsumikaの音楽を存分に楽しむことが出来ます。
「アンサーパレード」は、筆者がsumikaのアルバムの中で最もオススメするアルバムです!
sumika「sara」
タイトルの意味は?
「sara」は「アンサーパレード」の1曲目に収録されている楽曲です。
「Lovers」以降ポップな楽曲が多いですが、「sara」はエレキギターがメインのロックです。
サビでストリングスが合わさり、楽曲の景色が一気に変わります。そこに注目して聴いて頂きたいです。
「sara」というタイトルには、”まっさら”のさらと、”さらば”のさらの2つの意味が含まれています。
まっさらという意味が込められているにも関わらず、歌詞には黒や、黒を連想させる言葉が多く使われています。
PVには中神円、吉成将が出演!
「sara」のPVには、女優の中神円さんと俳優の吉成将さんが出演しています。
彼女に振られた男性が、彼女のことを忘れることができず夢の中に出てきたのでしょう。
明るいPVがほとんどのsumikaにとっては珍しく、かなり暗いPVです。そのため映像もややボケ気味で、2名とも綺麗に顔が映る瞬間は少ないです。
夢の中では繋がることが出来ても、結局2人が繋がることはありません。切ないPVです。
歌詞解説
さらば青い心の少年よ
黒に染まることすら愛おしい
こんな僕が出来上がってしまったな
どうすればどうすれば
どうすればいいか解らずに1人歩いている
出典: sara/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
”青い心の少年”に手を振ります。ここでお別れしたのは、過去の自分です。
これまで純粋そのものだった自分がいたはずなのに、気付けば純粋な青い心は無くなっていました。
そのさよならとは、失ったものなのか、それとも自分自身の成長なのか。良いようにも悪いようにも取ることができます。
変わってしまった自分に対して困惑することしか出来ないままなのです。
24時間中7万秒ぐらい考えている
缶コーヒーの中
雑誌の片隅
道路標識
出典: sara/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
7万秒を時間に直すと、19時間26分40秒です。
”24時間中19時間26分40秒くらい考えている”とはつまり、起きてから寝るまで常に考えていることになります。
”ほとんど”という言葉で表してしまえばそれだけで事足りますが、インパクトが足りません。
7万秒という聞き慣れない言葉にすることで、その部分を強く印象付けたのでしょう。
起きてから寝るまで考えているというのは正しいことです。
無心になるという言葉もありますが、それもきっと”何も考えるな”と考えているはずです。思考を停止させたまま過ごすことはできません。
くだらないものを見ても、いつもと同じ景色を見ても何かを感じ取ってしまうでしょう。