君の欠片を
探してみるものの
今夜もまた見つからなくて
出典: sara/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
”君の欠片”とは青い心の少年、つまり自分のことです。
純粋だったはずの自分がいつしか自分を離れ、気付けば遠くに行ってしまったのです。
過去の自分も今の自分も同じ自分であることには変わりありません。ですが、もう過去になってしまった自分は、自分の中を探しても見つかりません。
さらば青い心の少年よ
黒に染まることすら愛おしい
こんな僕が出来上がってしまったな
どうすればどうすれば
どうすればいいか解らずに瞼落としてみる
出典: sara/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
生きていると必ず変わってしまいます。何もかも変わらないまま時が進むことはありません。
遠い記憶に残っている自分はあんなに上手く笑えていたのに、無邪気で楽しい生活を送っていたのに。
どれだけ願ってもその少年は帰ってきません。
どうすれば良いのか、自分でも分かりません。だから目を瞑って、4時間33分20秒の間、自分の心と対話してみるのでしょう。
片岡健太さんの本心では?
sumikaの楽曲は、圧倒的に明るく前向きな楽曲の方が多いです。なので「sara」のような暗い雰囲気の楽曲は逆に目立ってしまいます。
筆者は、この曲の歌詞が片岡健太さんの本心ではないかと思っています。
作品を作る人は、綺麗な部分ばかり見ている人よりも、そうではない影の部分を見ている人の方が多いと思います。
だからこそ、片岡健太さんにもネガティブが感情があり、それを楽曲にして吐き出したのではないでしょうか。
人生の半分以上という長い間、音楽を続けてきた片岡健太さん。知識や経験を積んだことによって感じる黒い部分もあるし、見えてしまうものもあるでしょう。
成長と共に無くしてしまったもの、それに対する戸惑いを歌にして吐き出したのでしょう。
終わりに
sumikaの4thアルバム「アンサーパレード」から「sara」を紹介させて頂きました。
sumikaとしては珍しい暗い歌詞でしたが、この楽曲が1曲目にあるからこそアルバム2曲目の「Lovers」は更に良さを発揮します。
冒頭でも述べましたが、「アンサーパレード」は筆者が最もオススメするsumikaのアルバムです。
MVを視聴するだけでも良いと思いますが、まだアルバムを手にしていない方はアルバムを通して聴いてみてはいかがでしょうか。
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