エレカシの魅力とは?
デビュー30周年!
エレカシの呼び名で知られるエレファントカシマシは、1988年にデビューしました。
ボーカルの宮本浩次を中心に、結成以来一度のメンバーチェンジもなしに活動してきました。
中学・高校の同級生で結成されたエレカシ。不動のメンバーはこの4人です。
宮本浩次(ボーカル・ギター)
石森敏行(ギター)
高緑成治(ベース)
冨永義之(ドラムス)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%82%B7
心を熱くするような歌詞とエモーショナルな楽曲、そしてダイナミックなライブパフォーマンスで人気を広げてきました。
デビュー30周年を記念して、昨年キャリアを総括するベスト盤『All Time Best Album THE FIGHTING MAN』をリリースしました。
そして初の47都道府県ツアーを敢行しました。
2017年の大晦日には初の紅白歌合戦出場も果たしました。
ベテランの域に入ってもその意欲や熱意は衰えることを知りません。
テレビなどで見せる、宮本浩次のキャラクターも人気の秘密だと思います。
ヒットまでの苦労
日本ロックシーンの重鎮として存在感を見せているエレカシ。
古くからのファンだけでなく、若いミュージシャンやファンからもリスペクトを集めています。
しかし彼らもデビュー以来長らくヒットに恵まれませんでした。
初のオリコンシングルチャートベスト10入りを果たした名曲「今宵の月のように」は1997年リリースです。デビューから10年が経とうとしていました。
その間、エレカシは最初のレコード会社EPICソニーから契約を切られるという経験をしています。
バンド存亡の危機でしたが、彼らはライブハウスで定期的にライブを行い、新曲を作っては演奏していました。
そして、新たな契約を得て、事務所も移籍しエレカシの第二章が始まったのでした。
キャリアの長いバンドですから、その分色々なことがありました。
エレカシの曲に人生が透けて見えたり、説得力が宿るのは挫折や苦労を経験しているからかもしれません。
「孤独な太陽」
隠れた名曲!
「孤独な太陽」は、エレカシ25枚目のシングルとして2001年3月16日にリリースされました。
TBS系『日立 世界ふしぎ発見!』エンディング・テーマとしてタイアップがついていました。
当時のエレカシは前年2000年にアルバム『good morning』をリリースしています。
2001年は次のアルバムに向けて曲作りやレコーディングをスタートする時期でした。
しかし、この「孤独な太陽」は2002年に発表された次作『ライフ』には収録されていません。
「孤独な太陽」が聞けるのは、2002年リリースのベスト盤『THE SINGLES 1988-2002』のみです。
まさに、幻の名曲と言っていいかもしれませんね。
アコースティックギターの静かなイントロから、美しいメロディーが流れてきます。
宮本浩次のトレードマークともいえるシャウトや「イエー」と言った掛け声はこの曲にはありません。
エレカシは激しい面とセンチメンタルな面の振り幅がとても大きいバンドです。
この曲はセンチメンタルな面が前面に出た曲と言っていいでしょう。
今ではライブで演奏される機会も少ないですが、一部のファンから根強い人気を持つ曲なのです。
SMAPのために書かれた?
「孤独な太陽」は、実は他のアーティストのために書かれた曲でした。
それは、2016年を持って惜しまれつつ解散した国民的アイドルグループ、SMAPです。
以前テレビで共演したSMAPへの楽曲提供として作られたのですが、歌詞の一部がアーティストのイメージに相応しくないという理由でボツになりました。
当時、インタビューでこの件について宮本が話していたことがあります。
その際、インタビュアーであった音楽評論家の渋谷陽一氏は「こんな難しい歌、SMAPに歌えるわけがない」と言っています。
確かに簡単な歌ではないかもしれませんが、SMAPの歌う「孤独な太陽」も聞いてみたかった気がします。
2013年の「FNS歌謡祭」では、エレカシと木村拓哉が「今宵の月のように」を共演して話題になりました。
エレカシはあまり他のアーティストとコラボすることがないので、貴重な機会だったと思います。
歌詞のご紹介!
切ない男心
先にも書いたように、「孤独な太陽」は非常にセンチメンタルな曲です。
1番から歌詞を見てみましょう。
ぶらぶらと帰り道
夜空を見上げたら
月の影あなたの面影が
見えたような気がした
公園に 吹く風を
この頬に感じながら
何だか知らないけど 涙ホロリ
こぼれ落ちた夜さ Mm…
明日しか見えない
ah ろくでなし この俺は
孤独な太陽 それが男と思ってた
教えて 教えて 悲しみを
いつの日にか やさしさに変えちまう
そんな日を あなたとふたり 生きられりゃ
出典: 孤独な太陽/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次