見る目ないなぁ
女性シンガーの杏沙子さん。
2016年にインディーズでシングルをリリースし、2018年にメジャーデビューしました。
2020年にリリースされた2枚目のアルバム「ノーメイク、ストーリー」。
その中に収録されているリード曲が、今回解説する「見る目ないなぁ」です。
失恋後、泣きながら帰り道を歩く様子が歌詞には表現されています。
誰もが感じたことがある気持ちを描いているこちらの歌詞。
それではこの「見る目ないなぁ」について詳しく歌詞を見ていきましょう。
失恋
君は
君はやさしかった
特別やさしかった
たしかにやさしかった
でも一番じゃなかった
出典: 見る目ないなぁ/作詞:杏沙子 作曲:杏沙子
歌詞の1行目。
「君」というのはおそらく付き合っていた恋人のことでしょう。
自分にとって、とても魅力的な人だったのかもしれません。
歌詞の2行目に「特別」という言葉が出てきていることからも、本当にやさしい人だったのです。
しかしこの歌詞から、君はただ「やさしいだけ」というような印象を受けるのではないでしょうか。
「やさしい」以外の印象が歌詞には出てきていないのです。
好きなタイプを聞かれた時に「やさしい人」と答える人は多いかもしれません。
おそらく主人公もそのようなタイプだったのでしょう。
しかし実際に付き合ってみたら本当にやさしいだけだった。
素敵な人ではあったけれども、自分の中でこの先もずっと一緒にいられるような存在ではなかったのです。
このことからも、自分が失恋をしたことがわかるのではないでしょうか。
ショックすぎて
コンビニで買った
お酒がまずかった
知らないお酒だった
これが大人の味なのか
出典: 見る目ないなぁ/作詞:杏沙子 作曲:杏沙子
この歌詞で描かれているのは、失恋後に家に帰る時のシーン。
コンビニに行ってお酒を買って気持ちを晴らそうとしていたのでしょう。
歌詞の3行目には「知らない」という言葉があります。
つまりお酒を買う時に全く集中できていないのです。
失恋をしたことがショックで頭が真っ白、呆然としているために知らないお酒を手にしてしまいました。
知らないお酒を買っていたことに飲むまで気がつかなかった主人公。
とてもショックを受けており、全く何も考えていないことが伝わってくるのではないでしょうか。
またその買ったお酒が美味しくなかったということは、味が苦かったのかもしれません。
それが失恋をしたときの気持ちと同じようなものだったのでしょう。
歌詞の4行目には「大人の味」という歌詞が出てきています。
失恋をするということがほろ苦いものであるということが表現されているのです。
この主人公の様子を見ても、君に振られた立場であることがわかります。
またこの気持ち
どうして
ねえあのときのあの言葉
本当だったのは一体どこまで?
まだそんなことを考えてる
わたしはいつまでたっても
出典: 見る目ないなぁ/作詞:杏沙子 作曲:杏沙子
君はきっと主人公にたくさん愛の言葉をかけてくれたのかもしれません。
やさしい君だったことからも、やさしい言葉もたくさんくれたことでしょう。
しかし、それも嘘だったのではないかと思ってしまうのです。
まさか振られるとは自分でも思っていなかったのかもしれません。
信頼していた君に裏切られたように感じたのでしょう。
そのためショックも大きかったのです。
いつまでたっても君が私を振った理由を考えてしまうのです。
いつから私のことを好きではなくなったのか。
どうして私を好きではなくなったのか。
そのようにさまざまなことをずっと考えてしまうのです。
またそれと同時に、君を好きという気持ちが消えないのかもしれません。
結局
見る目ないなぁ
見る目ないなぁ
見る目ないなぁ
泣きながら自分を笑ってる
でも君が好きだった
出典: 見る目ないなぁ/作詞:杏沙子 作曲:杏沙子