冒頭の歌詞で読み取れるのは、やさしさと決意ではないでしょうか。
どんなにつらく悲しく感じる時でも、あなたを笑顔にさせて寄り添うからね。
このようなとてもあたたかくやさしいフレーズが印象的です。
そして、桜をこれからの年月を数えるための表現として使用しています。
桜の花びらが散る季節を基準にして、何年も先まであなたのそばにずっといるよ。
なんて解釈が正解だと感じます。
ケンカをした思い出
まぶしい朝は何故か切なくて
理由をさがすように君を見つめていた
涙の夜は月の光に震えていたよ
二人で
出典: 桜/作詞:河口京吾 作曲:河口京吾
ここでの「桜」の歌詞では、現在ではなく、ケンカをした思い出を振り返っているのではないでしょうか。
性別は関係なく結婚をする前に、なぜか思い出されるのはケンカをしたことです。
ケンカをした次の日というのは、仲直りをするためのキッカケを探します。
あなたのちょっとした仕草や、どのような気持ちでいるのか表情を観察するものです。
また、ケンカがエスカレートしてしまうと、別れ話にまで展開してしまうこともあります。
ここまでケンカをエスカレートさせてしまったことをお互いに悔やみ、ともに涙するなんて経験ありませんか?
結婚という決意をした後で、ケンカした思い出が自然とわき出てきたのでしょう。
結婚というリアルな現実を表現
僕がそばにいるよ
君を笑わせるから
空のない街抜け出し
虹を探しに行こう
出典: 桜/作詞:河口京吾 作曲:河口京吾
このパートでの気になるフレーズは、「空のない街」ではないですか?
これは、結婚に踏み切れないころのお互いの心を、「空のない街」で表現していると感じます。
付き合う年数をある程度重ねていくと、自然と考えてしまうのが結婚です。
しかし、結婚というのは、お互いに必ず何かを犠牲にしなければなりません。
この結婚につきまとう犠牲には、仕事や自由な時間などが含まれます。
そして、この犠牲があるので、結婚になかなか踏み出せません。
2人の付き合う年数と比例して、なにかどんよりとした気持ちが大きくなります。
こんな状況を「空のない街」で例え、「虹」を2人の幸せな結婚生活としてイメージできるのではないでしょうか。
結婚ソングの疑いが確信へ
河口恭吾の理想的な結婚イメージでは?!
いつもそばにいるよ
君を笑わせるから
やわらかな風に吹かれ
君と歩いていこう
君と歩いていこう
出典: 桜/作詞:河口京吾 作曲:河口京吾
このパートで注目したいのは、「やわらかな風」です。
「桜」の歌詞は、あまり極端にフレーズが変わりません。
しかし、ほかのパートと違うフレーズになっているところに、河口恭吾が訴えたいことが含まれると感じます。
「やわらかな風」で連想できることは、やさしさや心地よさです。
このことから、穏やかでやさしく心地よい時間を、2人で共有していこうと解釈できます。
「桜」は結婚ソングで間違いない!
君がいる
君がいる
いつもそばにいるよ
出典: 桜/作詞:河口京吾 作曲:河口京吾
このパートでは「桜」の歌詞に、変化があるのがわかるでしょうか。
「君」と表現される女性が、イメージから事実に変化しています。
「君がいる」
このフレーズから、女性がプロポーズを受け入れてくれたことがわかります。
最終パート以外で、女性が目の前にいることをいい切っているパートはありません。
このことから、「桜」の世界ではプロポーズが成功したと解釈して、正解ではないでしょうか。