【ただいま!】とはどんな曲?
ドラマの主題歌に起用された注目ソング
湘南発のレゲエグループといえば1番にでてくるのが【湘南乃風】。
彼らの音楽は湘南を彷彿とさせるような雰囲気と熱い太陽のようなパッションが人気の1つです。
【純恋歌】や【睡蓮花】、【黄金魂】など数々の人気曲をリリースしている彼ら。
その中でも今回歌詞の意味を解釈していくのは【ただいま!】という楽曲です。
妻を亡くし引きこもった夫の前に男の姿をして生まれ変わった妻が現れたことで繰り広げられる家族劇を描いたラブコメディ。
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/パパがも一度恋をした
ドラマにもリンクするような家族を題材にしたストーリー。
ここからは家族に対する気持ちや親がどれだけ子供のことを考えているのか。
温かみ溢れるタイトル
タイトルは【ただいま!】。
ただいまという言葉には良いイメージしか湧きません。
自分のお気に入りの家。
そこで待ってくれている家族に向けた愛情の込もった言葉なのです。
そしてタイトルには感嘆符がついています。
ここから分かるのは仕事をして疲弊し、ようやく絞り出したような声ではないということ。
仕事の疲れも吹っ飛ぶような明るく、高揚感の溢れる声でのただいまなのです。
タイトルからでもこの楽曲の雰囲気が伝わってきます。
明るく幸せな家庭へ帰るお父さん。
ここからはこの曲がどのような物語を紡いでいくのかみていきたいと思います。
歌い出しから伝わる温かみ
万能薬になるのは
もうすぐ家だよ もうすぐ帰るよ
もうすぐ大好きな みんなが待っている
出典: ただいま!/作詞:湘南乃風,寺岡呼人,篠原誠 作曲:湘南乃風,寺岡呼人
この曲の主人公は妻子をもつ一家の大黒柱のお父さん。
仕事を終え、帰路についているようです。
そしてその道中に考えるのは愛する妻と子供の笑顔。
社会の喧騒に揉まれた後には家の温かさが恋しくなるものです。
そしてようやく近づいてきた自宅。
近づくにつれて家に帰れる、みんなに会えるという喜びがどんどん増していく様子が目に浮かぶようです。
家で待ってくれている大切な家族たち。
家族の笑顔、それは見るだけで疲れも吹っ飛ぶ効果覿面の万能薬なのです。
この歌詞からは溢れ出る家族愛、そして家に帰ることの嬉しさが伝わってくるようでした。
当たり前だったからこその悲しさ
あと何度、こう言えるだろう
「ただいま」 「おかえり」
出典: ただいま!/作詞:湘南乃風,寺岡呼人,篠原誠 作曲:湘南乃風,寺岡呼人
1人で暮らしている時には発することのなかった挨拶の言葉。
家に帰って誰もいない部屋の電気をつけ、1人でご飯を食べていたときもあったのです。
その日々も決して辛い訳ではありませんでした。
しかし家で誰かが迎えてくれるという温かさを知ってしまった今。
もうその温かさが心の支えになっているのです。
いつか子供も自立をして家を出て行ってしまうかも知れません。
今までは当たり前に発していた挨拶の言葉もいずれ言わなくなる時が訪れてしまうのです。
そのことを考えてしまい、主人公は少しナイーブになってしまっています。
ここからは時が流れていく切なさ、そして当たり前もいつか変わってしまう儚さを感じ取ることができました。
誰だって1人の人間
社会の理不尽にも負けない
パパ 今日嫌なことがあったんだ
信じていた人に裏切られ
それを見かねた仲間に言われちゃった
信じる方が悪いんだってさ
出典: ただいま!/作詞:湘南乃風,寺岡呼人,篠原誠 作曲:湘南乃風,寺岡呼人
子供からするといつもキラキラしていて、カッコ良くて、大人なお父さん。
しかしお父さんだって人間なのです。
時には凹み、悲しみ、弱さを吐き出すこともあります。
主人公も信頼していた人にひどく騙されてしまったようです。
世の中は残酷なもの。
人を信じることは正しいことでも、信じるだけでは社会だと生きていけないこともあるのです。
社会に蔓延る理不尽という名の恐ろしさ。
人を簡単に信じすぎるのも危険なのです。
そしてここでは不合理な社会で生きているお父さんの辛さを垣間みることができるのではないでしょうか。