奇跡
2004年にリリースされました。
またその後リリースされたアルバムにも収録されています。
一番最初に収録されたアルバムは2005年に発売された4枚目のアルバム「secret」です。
バラード調のメロディーがとても素敵なこちらの曲。
NHKのJリーグ中継のテーマソングにも起用されています。
そのため、どこかJリーグを思わせるような歌詞もあるのです。
夢を叶えるために進み続ける人の気持ちを描いたこちらの歌詞。
多くの人が共感できるような歌詞かもしれません。
それではこの倖田來未さんの「奇跡」の歌詞について解説していきましょう。
気がついた
過去の自分
乾いた地面からぐっと熱がこぼれる
いつか置いてきた夢が 不意にはじめた
高いプライドを捨てて進むことさえ
あの日の僕にはきっと 気付かなかったけれど・・・
出典: 奇跡/作詞:Kumi koda・Kosuke Morimoto 作曲:Kosuke Morimoto
歌詞の1行目。
「乾いた」と「こぼれる」という表現がありますが、どこか正反対な印象のある言葉です。
何か今までとは全く違うことが起きるかのような表現になっています。
また「熱がこぼれる」と歌詞にはありますが「汗」をイメージすることもできるのではないでしょうか。
なにかに熱くなって出てきた汗。
そして乾いた地面というのはアスファルトはもちろん、グラウンドでもあるでしょう。
どこかJリーグらしさを感じるような表現になっています。
そして歌詞の2行目。
ずっと夢を見ていたものがありましたが、知らない間になくしてしまったようです。
しかしそれが突然自分の中でよみがえってきたのでしょう。
自分が「こうしたい」と思うことと「こうしなければいけない」と思うことは違うものかもしれません。
歌詞の3行目の「プライド」は、おそらく「こうしなければならない」ということでしょう。
世間的にはこのようにしなければならない。
だからこそ夢を捨てなければなりませんでした。
しかし、それが間違っていることに当時気がつくことはできなかったのです。
君と出会えたこと
Just Like a Paradise
本当に大切なもの
Just Like a Paradise
失いかけたけれど
Just Like a Paradise
あなたと出会えた事
それだけで意味がある
出典: 奇跡/作詞:Kumi koda・Kosuke Morimoto 作曲:Kosuke Morimoto
歌詞に出てくる英文は「まるで楽園のよう」という意味。
とても華やかな前向きな印象を受ける歌詞になっています。
歌詞の2行目に出てくる大切だと思っていたものは、おそらく夢を追いかけることでしょう。
そして夢を追いかけている間で手に入れる感情や気持ちのこと。
しかし夢を追うことをやめていたせいで、その大切なことを無くしかけていたのです。
そんな中で君と出会い、大切なことを思い出し始めたのでしょう。
君と出会ったからといって夢を叶えられるというわけではありません。
しかし君と出会えたことは、自分の中でとても大きなことだったのです。
歌詞の7行目には「それだけで」という言葉が出てきています。
他のどんなこともよりも、君との出会いが自分に影響を与えていることがわかるのではないでしょうか。
君は一人じゃない
力があふれている
叶わないものを叶えてく力が
世界にはきっと満ち溢れてるから
君への想いが 勇気に変わる頃
光がそっと射し込むだろう
出典: 奇跡/作詞:Kumi koda・Kosuke Morimoto 作曲:Kosuke Morimoto
歌詞の1行目。
自分の夢を叶えたり、0のものを1にすることはとても大変で難しいことです。
しかしそんな難しいことにも果敢に挑戦する人たちがこの世界にはたくさんいます。
とても大変なことではありますが、多くの人が努力するからこそ、この世界は成り立っているのでしょう。
すべての人が夢を叶える力を持っていて、それはこの世界のいろいろなところにあふれているのです。
だからこそ、君も他の人と同じように夢を叶えて欲しい。
そして「こんな夢を叶えたい」と思うだけでなく、その夢に向かって一歩を踏み出して欲しい。
その一歩を踏み出す勇気が芽生えたとき、未来が明るいものになっていくのです。
真っ暗だった世界に光が射し込み道が開かれていく。
そんな印象を歌詞の4行目から受けるのではないでしょうか。
壁にぶつかっても
騒がしかった時間の流れも今は
slowに感じて少し戸惑うけれど
今ならできるよきっと 小さな花でいい
僕と二人でつぼみを咲かせてみようよ
出典: 奇跡/作詞:Kumi koda・Kosuke Morimoto 作曲:Kosuke Morimoto