言えないよ
この「言えないよ」という曲は、1994年にリリースされた郷ひろみさんの66枚目のシングルです。
そしてこの曲をカバーしたのが、倖田來未さん。
2010年にリリースされた「ETERNITY~Love&Songs~」に収録されています。
このアルバムでは多くのヒット曲を倖田さんがカバーしているのです。
この曲も郷さんのオリジナル曲とはまた違う印象を受けるようなものになっています。
この曲は片思いをする男性の切ない恋心を描いた歌詞です。
とても気持ちが苦しくなるような、そして共感のしやすい歌詞かもしれません。
それでは、この「言えないよ」の歌詞について解説していきましょう。
最高の友達
笑わせたい
笑い過ぎたきみが涙
細い指でぬぐってる
その笑顔に逢いたくて
僕はおどけるのさ
出典: 言えないよ/作詞:康珍化 作曲:都志見隆
この歌詞からは、僕と君がとても仲の良い様子が描かれています。
また恋愛関係ではなく友達のような印象を受けるのではないでしょうか。
歌詞の2行目の「細い指」という言葉からも君は女性であることがわかります。
主人公は男性である僕。
涙が出るほど笑う君の笑顔が僕は大好きなのでしょう。
君を笑わせたくて、君の笑顔が見たくて、僕はふざけるのです。
この様子から、友達ではありますが君が僕のことを悪く思っていないことがわかります。
恋をしてしまった
もう 全部かくさずに
打ち明けようと
なんどもしたけれど
出典: 言えないよ/作詞:康珍化 作曲:都志見隆
僕が君を笑わせる理由。
それはただ笑わせたいから、君を喜ばせたいからという理由だけではありません。
もっと心の奥に友情とは別の感情があるからなのです。
それは君に対する恋愛感情。
その感情があることを君に何度も伝えようとしたようです。
歌詞の1行目の「もう」という言葉。
勢いで言ってしまおう、何も考えずに思いを伝えようという気持ちが伝わってくるのではないでしょうか。
しかし、どうしても何か自分の中で引っかかってしまうものがあるのでしょう。
おそらく君と僕は最高の友達。
涙を流すほど笑う様子からもそのことが伝わってくるのではないでしょうか。
しかし、恋人になるというのは僕にとってはハードルが高いことなのかもしれません。
君の気持ちもわからないこともあり、なかなか友達以上の関係になることができないのでしょう。
届かない気持ち
また失敗
言えないよ 好きだなんて
誰よりもきみが近すぎて
悲しいよ 夢だなんて
きみに届きそうな
くちびるがほら空回り
出典: 言えないよ/作詞:康珍化 作曲:都志見隆
歌詞の1行目にある通り、僕は君に好きだということを伝えることができないのです。
今、僕と君は最高の友達なのでしょう。
告白してしまえば、その関係すら壊れてしまう可能性があるのです。
一歩を踏み込めない気持ちもわかるのではないでしょうか。
また君も僕のことを友達としか思っていないことを、僕は感じ取ってしまっているのかもしれません。
歌詞の3行目の「夢」という言葉。
夢の中では二人は付き合っていたのかもしれません。
しかし現実は違います。
そのことにまたショックを受けてしまったのでしょう。
そして歌詞の4行目。
君とはとても近い距離感。
君に告白しようとしているのにまた言えないという、空回る様子が描かれています。
また「くちびる」という言葉からも、キスしたいという恋する気持ちも込められているかもしれません。
君の恋の話
ひとつ前の恋の話
いつか僕に話したね
安心して頼られるたびに
弱気になる
出典: 言えないよ/作詞:康珍化 作曲:都志見隆