absorb feat. 初音ミク「桜ノ雨」

【桜ノ雨/absorb feat. 初音ミク】歌詞の意味を徹底解説!桜の花びらに託す未来への思いとはの画像

「桜ノ雨」は、元々VOCALOID初音ミクによって歌唱された楽曲として、ニコニコ動画で公開されていました。

absorbでボーカルを担当している、森晴義(halyosy)によって作られた「桜ノ雨」。

卒業をテーマにした楽曲であり、合唱曲としても有名です。

卒業シーズンには卒業式などで歌われることもあり、友人たちとの学生生活を描いた歌詞人気となっています。

今回は楽曲歌詞を考察し、その意味を解説していきます。

それでは冒頭の歌詞からご紹介しましょう。

旅立ちの日

仲間たちと過ごした日々

それぞれの場所へ旅立っても友達だ聞くまでもないじゃん
十人十色に輝いた 日々が胸晴れと背中押す

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

卒業を目の前にして、仲間たちとの日々を振り返っています。

会えなくなっても友達であることは変わらない。

みんなで過ごした時間がかけがえのないものだからです。

自分の人格の一部を形成してくれた友人たちの存在。

お互いに違う性格や考えだからこそ、お互いを高めあえたのです。

友人たちのそれぞれの良さを知ることができたのは、一緒に過ごした年月の積み重ねのおかげでしょう。

学校生活で培ったもの全てが今後の人生を進めていく力として心の中で生き続けているのを感じます。

青春の1ページ

土埃上げ競った校庭 窮屈で着くずした制服
机の上に書いた落書きどれもこれも僕らの証し

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

ここで描かれているのは、学校時代の一瞬一瞬を切り取った場面です。

当時はなんとも思っていなかったような些細なことが、今では忘れられない思い出となっています。

校庭での体育の授業や、先生から隠れてわざと制服を着崩してみるという思春期の抵抗。

そんな数々の小さな出来事により、学校で過ごした青春の日々の輝かしさを感じられる歌詞です。

想い出の数々

白紙の答辞には伝え切れない思い出の数だけ涙が滲む
幼くて傷付けもした 僕らは少し位大人に成れたのかな

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

卒業式などで祝辞に対するものとして読まれる答辞

同じ学校で経験した数え切れないほどの思い出が、彼らのを満たしているのでしょう。

多すぎて、答辞に書き連ねることさえできないほどの思い出たち

その全てが今では懐かしく、その日々が戻ってこないことにが出そうになっているようです。

友達とは仲が良いばかりではなく、幼さ故に喧嘩もした。

お互いに傷つけあいながらも、本音を言い合うことで理解しあった仲間たち。

そのことが自分たちを成長させてくれたと考えているのかもしれません。

「桜ノ雨」が降り注ぐ

私たちを祝福する桜

教室の窓から桜ノ雨
ふわりてのひら心に寄せた
みんな集めて出来た花束を
空に放とう忘れないで

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

サビの歌詞では、出会いと別れの季節の象徴である桜が出てきます。

ここでは卒業の季節を意味しているのでしょう。

風に吹かれた桜が雨のように窓から降り注いで、教室を染める。

その花びらがまるで彼らの卒業を祝福しているかのようです。

それぞれがその胸に抱えた学校での思い出を、桜を見ながら思い出しているのでしょう。

忘れないように今まで過ごしてきた教室で、思い出を噛みしめているのです。