Welcome to La Vie en rose.
明日はもっといい日だって
ほら顔上げろ ごらん 君は一人じゃないだろう?
Welcome to La Vie en rose. La Vie en rose.
手をとってSmile.
ほら泣かないで OH OH 雨上がりには虹が出る
出典: 7colors/作詞:林保徳 作曲:林保徳
優しく囁くように励ましの言葉が並びます。
人生はいつも辛いわけではありません。
昨日より今日、今日より明日、と素晴らしい日々が広がっているのです。
もしかしたらエルは絶望の檻に囚われて、前向きな言葉が理解できないかもしれません。
そんな彼女の目にはなにも映らないことでしょう。
深い悲しみから綺麗な色でさえ、くすんで見えてしまうかもしれない。
目線を上げることもできない彼女。それでも諦めずに励まし続けるオヴェス。
優しい前向きな言葉に導かれてようやく顔を上げると、そこには優しく微笑むオヴェスの姿。
「もう一人じゃない」
きっとエルは安心して満ち足りた気分になれるはずです。
彼の手をとった彼女の表情は美しく変化していきます。
涙に濡れた彼女の頬が柔らかなバラ色に染まっていくのが目に浮かぶようです。
これはオヴェスの思い描いた理想の未来なのでしょう。
おそらくエルはまだ降りやまない雨の中にひとり、佇んでいるのだから...。
白と黒しかない街で
そう良くも悪くも 良い事も悪い事も
そんなに長く続かないじゃない?
白黒つけるだけがすべてじゃない
出典: 7colors/作詞:林保徳 作曲:林保徳
どんなに素敵なことだって、どんなに辛いことだって永遠に続くわけではありません。
必ずいつかは終わりがくる。
いいことでも悪いことでも一緒です。
すべてに善悪をつけなければならない理由などないのでしょう。
白と黒。その2色しか選択肢がないなんて誰が決めたのでしょうか。
「色のない街」の世界では虚無のような白と暗闇のような黒しか感じられなかったのかもしれません。
だからこそこの街には色が必要なのです。
彼女に希望を持ってもらうため、美しく彩られた世界をその目に映してあげたい。
オヴェスの心から彼女を想う気持ちが虹色の明るい未来を思い描いていくのです。
7つの要素
Pleasure. Passion. Spirit. Freedom.
Sadness. Tear. Love. Precious colors.
すべてが君を創る要素
Are you dancing? Are you smile?
Let's sing a song. with 7 colors.
どんな色だって構わない
Pleasure. Passion. Spirit. Freedom.
Sadness. Tear. Love. 7 colors.
出典: 7colors/作詞:林保徳 作曲:林保徳
鮮やかな色に変わって並ぶのは、人間の心に宿る7つの要素。
喜び、情熱、精神、自由、悲しみ、涙、そして愛。
そのすべては虹色に例えられるような尊ぶべき存在です。
藍色のような小さな喜びは黄色に輝く情熱をもたらし、温かな橙の精神となって身体にとどまる。
そしてなににも負けない赤い炎を心に宿していきます。
ときには青い悲しみに染まって、苦しくて切ない紫の涙を流すこともあるでしょう。
しかしすべては大地に豊かに根付く緑のような大きな愛で包まれています。
僕たちはそれを感じるために生きているんだよ。
君だってこんな大切なものからできているんだ。
いまの君がどんな色でもいい。例えまだ白や黒の世界に染まっていたとしても。
彼はそう語りかけます。
もし悲しみや涙に染まっていたとしても、彼の愛で彼女を美しく彩ることができると信じているのでしょう。
虹の彼方で
物語の悲しい結末が想像できないほど眩い光に包まれた【7colors】。
雨上がりに姿を現す虹は希望の象徴でもあります。
しかしその虹もいつまでも見守っていてくれるわけではありません。
やがて消えてゆく虹はまるで儚く散っていくバラのよう。
やがて朽ち果ててしまう運命にあるからこそ感じられる鮮やかさもあります。
だからこそ一瞬ごとに美しく目に映るのかもしれません。
彼のひたむきな愛情で大切に育てられた美しい花々。
それはいつでもエルが希望を持てるように、オヴェスの愛が形になった存在でしょう。
儚く消えてしまう虹のかわりにエルの心の拠り所になることもオヴェスは望んでいるように感じます。
はたしてその景色がエルの目に映る未来はあるのでしょうか。
そしてオヴェスの想いはエルに届くのでしょうか。
物語の結末はまだ姿を見せない虹の彼方に隠れているようです。
最後に
物語の序章【Round&Round】
【Round & Round/Acid Black Cherry】歌詞の意味を解釈!和訳あり - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
壮大なコンセプトアルバム『L-エル-』のトップを飾る「Round & Round」。yasuの世界観が堪能できるこの曲の歌詞をじっくりと解釈してみましょう。最後の英語部分は和訳して紹介します。
アルバムの1曲目を飾るのは【Round&Round】。
ここから物語ははじまり、その世界へ引き込まれるように導かれていきます。