快進撃は続く?Chorus後半の解説

主人公の快進撃はさっぱり終わる様子がありません。

ずっと止まりたくないと訴えており、もう彼自身でも制御できていないような感じさえ見受けられます。

スポーツでいうと、アドレナリンエンドルフィンが脳から分泌されている状態でしょう。

ゾーンといわれることもあります。

つまり限界を超えて集中している状態です。

彼をそこまで突き動かすものは何のでしょうか?

単純な欲望なのでしょうか?

それとも欲望ではなく、溢れるようなパッションを胸に秘めているのかもしれません。

このまま死んでも悔いはない。

もしかするとそんな風に思っているのでしょう。

勢いはおさまらない!2番Verse部分の歌詞と和訳

火星に行く?2番Verseの歌詞

Yes, I'm a rocket ship on my way to Mars
On a collision course
I am a satellite, I'm out of control
I am a sex machine ready to reload
Like an atom bomb about to
Oh oh oh oh oh explode

出典: Don't Stop Me Now/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury

和訳

“そうさ 俺は火星に向かっている最中の宇宙船

このまま行くと衝突するだろうね

俺は衛星 制御なんてできやしない

俺は性の申し子 装填もバッチリさ

原子爆弾みたいさ

オウ オウ オウ! まさに爆発する寸前!”

2番Verse部分の解説

歌詞の内容はおさまるどころか、逆にドンドン過激になってきました。

1番で最高潮まで達しているかと思ったら、まだまだ先があったのですね。

恐るべし、クイーン。恐るべしフレディ・マーキュリー。

彼らがバンドとして歴史的な成功をおさめた理由。

それは、どうしようもないほどのアクティブなエネルギーなのかもしれませんね。

さらにこの部分では、大人の快楽について4行目で直接的な表現がなされています。

もはや何かに喩えることすら野暮なのでしょう。

何も恐れず、何も隠し事はしない。

そんな印象を受けます。

そして、歌詞の1番で予想していた通り、地球を飛び出してしまいました。

火星たどり着くまでにかなりの時間を要するはずです。

しかし主人公は火星に衝突すると言ってのけます。

どれほどの超光速なのでしょうか。

もちろんこの部分は喩えなのですが、それほどの想いを歌詞に込めているのだとわかります。

2番Bridge部分の解説

I wanna make a supersonic woman of you

出典: Don't Stop Me Now/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury

2番のBridgeは1番の歌詞とほとんど変わらないので、新たな和訳は行いません。

ただ最後の行で、相手がmanからwomanに変わっています。

男も女もお構いなしに俺の世界に取り込んでやる。

そういった解釈ができます。

「Don't Stop Me Now」は、このあとサビのパートとBメロを交互に繰り返して終わります。

掛け声などのパートはありますが、新しい歌詞は出てきません。

曲全体を通して、凄まじくパワフルな歌詞でしたね。

彼をこれほどまでに突き動かすものは一体なんなのか?

次の項目でしっかりと考察していきたいと思います。

「Don't Stop Me Now」歌詞全体のまとめ解説

QUEEN【Don't Stop Me Now】歌詞を和訳&意味を解釈!熱い思いを何にたとえる?の画像

「Don't Stop Me Now」を、大人の快楽を歌った歌詞で終わらせてはいけません。

確かにそれを歌っているのですが、別の角度からの解釈もできるのではないでしょうか。

そう考えたときに、1つの解釈としてこのようなものが思い浮かびます。

一歩も立ち止まらずに、音楽の限界へ挑み続けたクイーンそのものの快進撃を歌っているというものです。

鳴り物入りでデビューし、世界的なヒットソングを連発したクイーン。

しかし、スターになってからの道のりは平坦ではなかったはずです。

ドラッグやセクシャリティの問題。

バンドの不仲や解散問題。

しかし、その中でも音楽的な探求を続け、ジャンルレスで新しい音楽を世に提供し続けてきました。

クイーンというバンドは曲の歌詞のように、常に全力投球でコントロールがきかなかったのかもしれません。

クイーンという名の最高のレーシングカー

クイーンという名の宇宙船

作詞したフレディ・マーキュリーは最後にはぶつかって粉々になると知っていたのかもしれません。

この楽曲のようなピュアな衝動を止めることができなかったのでしょう。

まさに「Don't Stop Me Now」です。

彼らはずっと、そう叫び続けて生きてきたのだと思います。

だからこそ、いつまでもフォロワーを生み出し続けているのでしょう。

最後に、「Don't Stop Me Now」のようなクイーンの名曲を解説した記事をいくつか紹介します。

ボーカルのフレディ・マーキュリー亡き後も根強い人気を誇るイギリスのロックバンド、Queen(クイーン)。映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットで、彼らを知らない若い世代にまでその人気が広がっています。いつまでも色褪せない人気曲ランキングTOP10をご紹介しますので是非お楽しみください!

ロックファン必見!クイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を聴いて、魂が揺さぶられる理由を紐解きます。