外とパズルのようにハマるピースが必要としても
影もない偽りと同じだ 
捨て去られ並ぶだけの賞

箱の中に揃えた苛立
順番待ちさらし 
誤摩化しのゴール

出典: https://twitter.com/yumemiruzo777/status/900366952564011008

この部分は、正論を並べ立てる世の中にパズルのピースのように、「箱の中に揃え」られるように、型にはめられるのを否定する歌詞です。

主人公の生駒もルールから逸脱することで、救世主となったのです。

何もせずに強い者に従うだけでは褒め称えられたとしても「捨て去られ並ぶだけの賞」で、何の意味もなさないと言うことですね。

そんな風にしていたら、いくら自分の活躍の番を待っているうちに人生が終わる見せかけだけのゴールに満足して終わるような人生になるということでしょう。

終わりの愛を見捨てながら生きるために装甲機関車に乗り走り続ける人々

どこまでも片側に沿ったリズム 
過ぎた街並は終わりの愛と遠くへ
伝えれない歪みかけのイメージに 
目が覚めた抵抗 型落ちの衝動

砕けたcry & dream 扉だけの理想
街が雑音に溺れ はしゃいでも
僕は歌い 舵を捨てよう
だからサイレンス 響くためと

出典: https://twitter.com/suzuha10020223/status/903883183485108224

「どこまでも片側に沿ったリズム」は片側に思想が傾いていく世の中のことを描いているのでしょう。

カバネは抹殺しなければという考えから、守ってもらっているにも関わらず人とカバネのハイブリットであるカバネリの生駒や無名を受け入れられなかった人々の姿とも重なりますね。

そして、悲しみにくれる間も無く、失った人たちを置いて砦から遠ざかっていく装甲機関車に乗る人々を描いた作品の世界観から「過ぎた街並は終わりの愛と遠くへ」と言う歌詞が生まれたのでしょう。

そんな世界観の中で、別れを繰り返していき"cry"(泣き叫ぶ声)も "dream"(夢)も砕け散った少年は世間とは距離を置き、「サイレンス」(静寂)の中に身を置くことを決めたのでした。

全てを救いながら、見返りを求めない英雄としての主人公、生駒の姿を表現する歌詞と言えるでしょう。

おわりに

【ninelie/Aimer with chelly(EGOIST)】運命的なコラボ曲を徹底紹介♪の画像

Aimer with chelly(EGOIST)の「ninelie」の歌詞解釈をしましたが、いかがでしたか?

澤野弘之さんの作詞作曲楽曲ということで、曲に乗せて歌詞を作っていく手法で作られていることもあり、実際には解釈してその意味を深めていくよりも、その音や響きを楽しむべきなのかもしれません。

しかし、解釈をしてみると、アニメ『甲鉄城のカバネリ』のキャラクターたちの姿が浮かび、作品の世界への理解が深まった気がしましたね。

ぜひ、アニメと合わせて聴きたい一曲です。

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