チューリップとは
1968年、ザ・フォーシンガーズとしてチューリップの前身となるバンドを結成し、活動をスタート。1989年に一時的に解散したものの、1997年に再結成します。
この頃からロックでもフォークでもない新しい音楽分野である「ニューミュージック」を開拓、つまりJポップスの草分け的存在として活動したバンドのひとつなのです。
彼らがデビューした当時、世はかぐや姫、海援隊、甲斐バンドなど、多くのニューミュージック系アーティストが九州から誕生し、音楽シーンは活況を見せます。
ちなみにチューリップも博多出身のバンドです。
音楽性は?
この当時らしくビートルズに影響を受けていたこともあり、彼らの楽曲はこぞってメロティーラインが際立ったポップなものでした。また、メンバーの全員が作詞・作曲・ボーカルを担当していることも特長です。
この方針は伝統的に続けているようですが、ひとたび音楽性に違いが生まれ、衝突が生まれると収拾がつかない状態に。
彼らの活動期間が1971年~1989年、1997年~2008年、2012年~2013年、2016年~と4期にわたっているのも、背景にそうした理由があるのかも知れません。
実際、それぞれの活動期のメンバーを見てみると、ちょっとずつ違っているのです。メンバーとの音楽性のもめ事は、ある意味楽曲へのヒントが生まれるいい刺激になるのかもしれませんね。
『サボテンの花』とは
『サボテンの花』は1975年2月5日にリリースの、チューリップの通算8枚目のシングルに当たります。
この楽曲、ドラマ『ひとつ屋根の下』の主題歌としても使われています。
ところがドラマではこのオリジナルの『サボテンの花』は使われておらず、財津和夫がソロ名義で発売した『サボテンの花~ひとつ屋根の下より~』が主題歌として使われているのです。
また、続編である『ひとつ屋根の下2』ではチューリップの再結成第1弾シングルとしてオリジナルの『サボテンの花』が1997年に再発売されているのです。
この辺にも「メンバーの全員が作詞・作曲・ボーカルを担当している」点がもたらす独特の結果と言えますね。
『サボテンの花~ひとつ屋根の下より~』
ドラマ『ひとつ屋根の下』とは
両親を亡くして以来バラバラになっていた柏木家6人兄弟が両親の死後7年たってクリーニング店を営む長男・達也(江口洋介)のもとで暮らし、様々な困難や葛藤を乗り越えてふたたびつながっていくというヒューマンドラマ。
ささやかですが、懸命に生きる家族の姿を描いたドラマです。主人公・達也のせりふ「そこに愛はあるのかい?」は流行語にもなるほど高視聴率をたたき出した本編。
事実、フジテレビドラマ歴代最高視聴率記録を持つヒット作となっています。ドラマのエッセンスを楽曲の中に取り込んだ結果、同曲もその切ないメロディーと歌詞で多くのオーディエンスの共感を呼びました。
チューリップの楽曲といえば
『サボテンの花』をリリースした前後はチューリップの全盛期と言っても良いでしょう。以下に続く楽曲、タイトルは知らなくてもどこかで聞いたことがあるかもしれません。ぜひチェックしてみて!