君は僕に、恋愛話もしていたようです。
このことからも、君はとても僕に心を許していることがわかるのではないでしょうか。
それと同時に、僕に恋愛感情がないことも表しているのかもしれません。
僕と別に好きな人がいるということでもあるのです。
また、その恋愛の話の中には君が好きな人の話がたくさん出てきます。
その姿が自分とは全く異なるタイプだったのかもしれません。
恋愛の話を聞いて、頼られていることはとても嬉しいことでしょう。
しかし君と僕とは釣り合わないのではないか。
また、君が僕のことを恋愛対象として見ることはないのではないか。
そのような不安を改めて感じてしまうのかもしれません。
相反する感情
急がないと
ああ きみをだれかにね
さらわれたなら 耐えられないくせに
出典: 言えないよ/作詞:康珍化 作曲:都志見隆
この歌詞では、自分の心の中の焦りが表現されています。
早く君に思いを伝えないと、急がないと、君を別の人にとられてしまうかもしれません。
先ほど、恋愛の話を聞いて不安になっている様子がありました。
その不安が焦りに発展しているのです。
もし君に別の恋人ができたら、ショックで仕方がないのでしょう。
だからこそ、早く思いを伝えなければならないという気持ちがあるのです。
歌詞の2行目の「くせに」という言葉から、どこか客観的な印象を受けるのではないでしょうか。
自分の心の中にいる別の人間が、核心をついているかのような表現です。
やっぱり言えない
言えないよ 好きだなんて
誰よりもきみが近すぎて
言えないよ 恋だなんて
お互いを知らない
季節に時計を戻せたら
出典: 言えないよ/作詞:康珍化 作曲:都志見隆
そんな不安や焦りはありつつも、どうしても好きだと伝えられないのです。
君は友達であり、君も僕のことを友達だと思っているから。
おそらく今までとても長い期間、友達として仲を深めていたのでしょう。
それ以上の感情を持つことはないとずっとお互い思ってきたのかもしれません。
そんな中で、僕は君のことを好きになってしまったのです。
この関係性を壊したくないという気持ちがありながらも、恋心を伝えたい気持ちもあるのです。
そんな相反する感情が自分の心の中でぶつかり、僕はとても悩んでいるのでしょう。
こんなに悩んで辛い気持ちになるならば、お互い仲良くなる前に戻りたい。
いっそ君のことを知らないときまで戻ってしまいたいと考えてしまっているのです。
好きなのに、このような感情になっていることからも、僕はとても思い悩んでいることがわかります。
恋の悩み
こんなに頑張っているのに
きみをキライになる理由を
100まで数えるけど
Oh ひとりぼっちの夜が来ると
強がりまで振り出しさ
出典: 言えないよ/作詞:康珍化 作曲:都志見隆
君との関係性を壊したくない、つまり君を好きになってはいけないと思っている僕。
そのため君のことを頑張って嫌いになろうとしている様子が歌詞の1行目と2行目に表現されています。
嫌いになる理由を100個も出しているということからも、とても真剣な様子がわかるのではないでしょうか。
そこまで頑張っても、辛くなってしまったときや悲しくなってきたときには君を思い出してしまうのです。
おどけてしまうほど、君の笑顔が大好きな僕。
君の笑顔がどうしても頭の中に浮かんできてしまうのでしょう。
無理矢理嫌いになる理由を100個出したとしても、結局は君のことが好きになってしまうのです。
このことからも、どんなに頑張っても君のことを嫌いになれないことが伝わってくるのではないでしょうか。
結局考えてしまう
言えないよ 好きだなんて
誰よりもきみが近すぎて
逢いたいよ 今日もひとり
瞳がきみのこと
抱きしめるから眠れない
出典: 言えないよ/作詞:康珍化 作曲:都志見隆
嫌いになれないという気持ちはありつつも、どうしても好きという思いは伝えられません。
君との関係が近すぎて言えないのです。
しかし、やはりどうしても君に会いたくなってしまうのでしょう。
歌詞の3行目には「ひとり」という言葉があります。
告白することも、付き合うこともできなかったということが表現されているのではないでしょうか。
結局今までと何も変わっていないことが表れているのです。
そして、どうしても僕は君のことを目で追ってしまうのでしょう。
また離れているときには君の姿が頭から離れないのです。
そして君のことを考えてしまい眠ることができず、悩み続けてしまうのでしょう。