もしかしてPART Ⅱ
日本のシンガーソングライターであり音楽プロデューサーとしても活躍する美樹克彦さん。
幼少期には子役として映画などにも出演していました。
そして現在のお名前で1965年に歌手としてデビューし、ヒット曲を連発しました。
一方、小林幸子さんは1964年にデビューし、紅白歌合戦にも出場する日本を代表する歌手。
豪華な巨大衣装でも有名です。
このお二人がドュエットした曲が今回解説する「もしかしてPART Ⅱ」。
こちらの曲は前作となる「もしかして」という曲の続編になっています。
「もしかして」は小林幸子さんが歌い、作詞作曲を美樹克彦さんが担当しているのです。
この曲では女性の恋する気持ちが歌詞になっています。
一方で「もしかしてPART Ⅱ」はドゥエットということで、男女それぞれの気持ちが歌詞に描かれています。
片思いを互いに続け、ついに結ばれる大人の恋のお話。
それではこの「もしかしてPART Ⅱ」の歌詞について解説していきます。
すれ違う二人の想い
遊びなの?
もしかして もしかして
私の他にも 誰か
いい女(ひと)が いるのなら
帰っていいのよ かまわずに
出典: もしかしてPART Ⅱ/作詞:榊みちこ 作曲:美樹克彦
こちらの歌詞では女性目線のものになっています。
「もしかして」という言葉を2回繰り返していることから、疑っている様子がわかるのではないでしょうか。
一緒の空間にいるにもかかわらず、ほかの女性の存在を思わせるあなた。
その状態に嫉妬しているということからも、私はあなたに好意があることが表現されています。
やきもちを焼いているような様子もありますが、「帰っても良い」ととても強がっているのです。
「行かないでほしい」気持ちを感じさせないように、大人の女性の余裕さを出しているのでしょう。
しかし、心の中では「私のことをもて遊んでいるだけなのでは」と不安に思っているのかもしれません。
女性はとても男性のことを想っているからこそ、嫉妬してしまっているのです。
そんなわけないだろ
もしかして もしかして
お前のすねてる訳(わけ)が
さっきの電話の せいならば
バカだな 仕事の相手だよ
出典: もしかしてPART Ⅱ/作詞:榊みちこ 作曲:美樹克彦
そしてこの歌詞では男性側の気持ちが表現されています。
男性が電話をしたことで、女性は「一緒にいるのにほかの女と電話して」とやきもちを焼いたのです。
女性が強がりつつも、嫉妬をしていることに気がついた男性。
それと同時に女性が自分に好意があることも知ったでしょう。
歌詞の4行目にある「バカだな」という言葉。
「ほかに女性がいるわけがない」という気持ちが感じとれるのではないでしょうか。
徐々に重なる
あなたが好きだから
ねえ貴方(あなた) 好きだからこそなおさら
私いじわるを してしまう
子供みたいに わがままいえる
出典: もしかしてPART Ⅱ/作詞:榊みちこ 作曲:美樹克彦
また女性目線の歌詞になっています。
好きだから嫉妬をしてしまう。
「本当に好きな女性のところにいけばいいのに」と強がって拗ねてしまう。
そのように思ってしまうのは、心を許せるあなたに対してだけなのです。
そして、少し拗ねることで相手の男性の気をひきたいのでしょう。
「好き」という言葉からも、女性がはっきりと男性に好意を持っていることがわかります。
そんな姿も
お前がとても 可愛いい 店を出て
ねえ歩きましょう
ふたりの 行(ゆ)く先はひとつ
出典: もしかしてPART Ⅱ/作詞:榊みちこ 作曲:美樹克彦