AAA 「Lil' Infinity」の歌詞に込められた意味とは

「一瞬一秒」という言葉は何度も歌詞に出てくるのですが、
主人公が君と一緒に過ごす「今」を大切に生きている様子がうかがえますね。
君の姿も君がすることも、ひとつひとつ全部目に焼き付けていたい…
君は「大袈裟だね」なんて笑い飛ばすかもしれないけれど
その溢れる思いが主人公の本心なのでしょう。

そんな主人公の気持ちを理解し、愛おしく思い、君は主人公に口づけで応える…
何とも可愛らしくも愛が溢れるシーンが思い浮かびました。

最後の歌詞は曲の冒頭と似ているのですが、相違点が3つあります。
1つは「Forever, Forever 」が、「Forever and ever」に変わっています。
これはForever(永遠)を強調した形ですが、「ずっとずっと」君と過ごした日々を
忘れないという強い思いが込められていると思います。

そして「君がいる」から「君がいた」と過去形に変わっていることから、
この世から去ってしまった君を思い出して語りかける主人公の姿が思い浮かびました。

また、愛が変える「全て」が「特別」から「希望」に変わっているのですが、
君という「特別」な存在が残してくれたものは全て、
主人公の「希望」に変わったことが描写されているのではないかと思います。

冒頭でこの曲は映画「きっと、星のせいじゃない。」のイメージソングであると
紹介しましたが、この映画の主人公の女性が語る台詞で印象的なものがあります。

0と1という小さな広がりの中にも、考え方によっては0.1、0.12、0.112…と無数の数字が詰まっているのです。
この曲と、この台詞を聞いて、私はかの有名な夏目漱石が「I love you」という英語を
「あなたと居ると月が綺麗ですね」と翻訳したという話を思い出しました。
毎日、目にしている取るに足らない月も、愛している人と一緒に眺めれば美しく儚いものに思えてくる…
物事は自分の考え方一つで違う側面を見せるのです。

短い2人の幸せな時間の中に、思い出は少ないかも知れない…
でもそのひとつひとつが幸せでかけがえのないものでした。

「Lil' Infinity」には、歌詞の中で同じ単語を繰り返す場面が何回か見られます。
「I love you, I love you」のように愛している気持ちも2倍、
「You give me, You give me」と君が僕にくれたものも2倍…

他の人が人生で時間をかけて経験する幸せを、2人はギュッと短い時間に経験しただけ。
そして、その幸せは永遠に2人の心から消えずに生き続ける…
それがまさに「Lil' Infinity（短くも終わりなき時間、小さな永遠）」ではないでしょうか。

自分の考え方1つで、人生はいくらでも幸福にも変わる…
「Lil' Infinity」は聴く人の価値観を変えてくれる1曲だと思います。

他にもAAAは多くのラブソングがあります。


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