どんなに熱い夢も決意も、いつか必ず冷める時が来ます。
ですがそれは決して悪いことばかりではないのです。
夢や決意が冷めたとしても、きっとまた新しい夢や決意が生まれてくるはず。
それを繰り返すということは、どんどん自分の世界が広がっていくことにも繋がるのですから。
また、夢や決意が新しくなるということは、それに向かってまた1から歩いて行くということ。
これまで歩んだ道や努力したことを捨てる、というのも、実はとても勇気のいることです。
その勇気が出ず、なかなか新しいことにチャレンジできないという人もきっと多いことでしょう。
勇気を得るためには、他人にどう思われるかということを気にしてはいけません。
少しばかになったふりをして、恥を恐れず進んでいく。
それぐらいの方が、きっとちょうどいいのかもしれませんね。
ずっと揺れてるぐらいがいい
ああ もう
ばかなの土は これからもぬかるむ
くだらない心の上 家を建てよう
出典: ばかのうた/作詞:星野源 作曲:星野源
私たちの心が盤石さを得る日は、なかなか訪れることはないでしょう。
これからも私たちはいろんなことに迷ったり惹かれたりしながら、グラグラと揺れる心を持ち続けるのです。
ですがその揺れる心の中に、様々な夢や希望、決意が生まれたりなくなったり、また生まれたりする日々。
それはきっと、とてもわくわくする毎日を過ごすことにも繋がるのではないかと思います。
そう考えると、揺れ続ける心も悪いものではないのかもしれませんね。
周囲からの影響を一切受け付けず固く頑丈に、そして頑固になってしまう心よりずっと。
これからもみんなでずっと揺られていよう
繰り返し 建て直し
アスファルトはいらないよ ああ
ばかなうた 歌いながら
一緒に 揺れようぜ
出典: ばかのうた/作詞:星野源 作曲:星野源
心が揺れているのは、なにもあなた1人だけではありません。
周りの友人も、家族も、テレビの向こうのスーパースターもきっとみんな同じ。
みんな揺れながら、毎日いろんな「家」を心に建てたり壊したり。
そんなことを繰り返しているのです。
だからこそ、人と人との関わりは面白いのかもしれません。
今の自分が予想だにしない気持ちが、誰かとの関わりによって自分の心に生まれるかもしれないのですから。
だから、みんなで一緒にばかなふりをしながら揺れていよう。
星野源は、私たちにそう優しく呼びかけてくれています。
最後に
いかがでしたか?
絶えることなく移ろい、揺れ動く人の心。
そんな人の心に対して、悲しくなったり辛くなることも時にはあるでしょう。
しかし星野源は、それをネガティブには捉えていません。
肩の力を抜いて彼らしい優しさを以て、人の心の面白さを私たちに教えてくれています。
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