美波【正直日記】
1stミニアルバム「Emotional Water」に収録
高校生の頃から本格的に音楽活動をスタート。
ツイキャスやYouTubeなど動画配信サービスで徐々にファンを獲得してきた、シンガーソングライター・美波。
彼女は2019年1月、シングル曲【カワキヲアメク】でメジャーデビューを果たしました。
今回は、彼女がまだデビューする前にリリースした楽曲をご紹介します。
タイトルは2017年リリースの1stアルバム「Emotional Water」に収録されている【正直日記】。
愛されたい、でも傷つきたくない。
楽曲から伝わってくる痛みにきっと心を掴まれるはずです。
音楽で心の叫びを表現
【正直日記】の歌詞をご紹介する前に、まずは美波の魅力についてご紹介します。
美波はライブ以外で大々的に顔出しをしないアーティスト。
ですが時々SNSで公開される写真やライブで美波本人を見たファンの証言によるとかなりの美少女です。
色白で華奢。アイドルのようなルックスをしている美波。
一見弱々しく見える彼女ですが、歌い出すと見た目からの印象はガラッと変わります。
透明感と力強さが共存し合っている唯一無二の歌声。
そして、痛々しいほど真っ直ぐに響く歌詞が彼女の魅力です。
楽曲はここに動画として載せた【ライラック】のように爽やかなロック。
そして、【正直日記】のようなアコースティックなナンバーまで多彩です。
また表現力・演技力共に優れ、時に歌の中で呟かれる台詞にも心を掴まれるでしょう。
【正直日記】でもところどころ、台詞のような歌詞が登場します。
ぜひ、その部分にも注目して楽曲を聴いてみてください。
自分の限界
羨望、嫉妬、失望
ああ なんで こんなことしてんだろ 僕
ああ なんで あいつばっか あいつばっかでさ
もう僕の限界だよって ああ また こんなこと 言っちまったなあ
出典: 正直日記/作詞:美波 作曲:美波
【正直日記】の曲の長さは約7分半。
基本的に世間で売られている曲の長さは3〜5分のため、この楽曲はかなり長めとなっています。
そして、前奏も同様に長め。
アコースティックな心地の良いサウンドが流れ続け、約1分後に最初の歌詞が始まります。
ここでは、主人公の他人に対する羨望や嫉妬の気持ちを表現。
皆さんも自分と他人を比べて、なんでこんなにも歩む人生が違うんだろうと思うこともあるでしょう。
特に現代ではSNSがあるので、他人のキラキラした生活ばかりがダイレクトに伝わってきます。
どうせ自分なんて今くらいの幸せしか掴めない。
そうやっていじけて、自分に失望する…。
そんな悪循環に陥った心情がストレートに表現されている歌詞に共感せずにはいられません。
大嫌いな自分
嫌われ者
人に嫌われるような事ばっか言ってさ
実質一人になってさ
実際分かったこともあってさ
なんつうか、もう懲り懲りだよな
出典: 正直日記/作詞:美波 作曲:美波
そもそも人を羨ましく思う気持ちは少なからず誰でも持っているもの。
決して汚い感情ではなく、誰かを羨ましいと思えるからこそ人は頑張れることもあります。
そんな風に羨望が良い方に向けばいいのですが、主人公は逆でした。
羨望は嫉妬へと変わり、ついつい相手に嫌味を言ってしまうのです。
みなさんの周りにも、そんな人はいませんか?
「あんな人、大したことないよ」とか「馬鹿馬鹿しい」とか…。
周りから見ていれば嫌な人に映るかもしれません。
しかし、その人はその人なりに自分が嫌な人だということに気づいているのです。
もしかしたら主人公のように一人で苦しんでいるのかもしれません。
主役にはなれない
口は達者な僕 現状何も出来ない僕は
金もない 愛されない でも
これで いいのさ
僕は 明日も 明後日も 傍観者の
ままで いいんだ いいんだよ
こんなクズの僕に騙されるお前って
本当バカだよなぁ
出典: 正直日記/作詞:美波 作曲:美波