「夏を抱きしめて」はメロディーが素晴らしいので、歌詞まで考えたことは……という人も多いのではないでしょうか?
歌詞は恋愛がテーマになっているようですが実際にはどんな内容なのでしょうか?
静かだけど熱い歌い出し
夜も眠れないほど
胸をしめつける想い
もう二度と こんなに誰かを
愛せるなんてないだろう
出典: 夏を抱きしめて/作詞:前田亘輝 作曲:春畑道哉
昭和の純情を歌った恋愛ソング☆
本当にストレートな愛を歌った歌詞だと思います。
昭和の恋愛ソングではよくありましたよね。
恋したときの内側から湧き出るようなドキドキした気持ち。
大恋愛をした経験がある人は、一瞬で共感できるでしょう。
どうしようもなく人を愛する気持ちを歌った歌詞。
恋愛中の熱い想いが伝わってくるようです。
ここであれ?こんな歌詞だったっけ?と思う人もいるでしょう。
もう一度YouTubeの動画を見てみてください。
こんなにの部分を「あんなに」と歌っているのです。
動画は2005年のものなので、この恋が現在形でなく過去のものになったということですね。
何年もたって、でもやっぱりあんな恋愛はできないなぁ~と実感しているのではないでしょうか。
歌詞の意味がガラリと変わって、涙が出てきます。
ということは、逆にこの歌が歌われていた頃は現在進行形だったのでしょうか?
熱すぎるサビ
この恋感じて 君と二人で夏を抱きしめて
駆け抜けたい どこまででも
乾く風の中 壊れそうなほど君を抱きしめたい
この気持ちは止められない
好きだよ
出典: 夏を抱きしめて/作詞:前田亘輝 作曲:春畑道哉
サビはすぐにやってきます!
曲に飽きないうちに最高に盛り上がるサビが来るから、聴いている人が盛り上がれるのかもしれません。
そういえば、テレビで「ヒット曲の秘訣」というようなテーマの番組を見たことがあります。
その番組内で、ヒット曲の秘訣の1つとして「すぐにサビがやってくる」ことが紹介されていたのを覚えています。
確かにそのサビがなかなか出てこない曲だと、飽きてしまいますよね。
リスナーが一番聴きたいのはサビの部分。それがすぐに来るから楽しいのです。
この曲はそんなヒット曲の秘訣を見事にクリアしています。
そして確かに大ヒットとなったのです。
ではサビの部分の歌詞はどういった内容なのか、見ていきましょう。
サビの部分の歌詞は熱くて触れないくらい。
暑い夏にパートナーと2人でたたずむ光景が目に浮かびます。
やっぱりテーマは夏。
主人公は好きで好きでたまらないパートナーと一緒に暑い夏を過ごしているのでしょう。
最高に爽やかなメロディーと共に、熱すぎる感情が湧き出してきます。
そしてそこにはネガティブな言葉は全く出てきません。
曲に出てくる恋人同士の2人には希望しか見えないということでしょう。
ちょっぴり切ない2番
灼ける日差しの中で
涙も心も溶けて
もう一度 生まれかわれそう
小さな傷跡(かこ)にさよなら
出典: 夏を抱きしめて/作詞:前田亘輝 作曲:春畑道哉
ここでギターが入り、スピード感が出てきます。
さらに暑い夏をイメージさせるワードが出てきますが、その内容は過去の恋愛を振り返るものとなっています。
過去の恋愛は苦しいものだったのでしょう。
その苦しい恋愛を経て、今新しい恋愛に胸を高鳴らせていると解釈できます。
熱くて心まで溶けてしまうような大恋愛。まさに青春ですね。
愛が深くなる2番サビ
この恋信じて せつなく青い夏を抱きしめて
辿り着きたい 幸せへと
僕の腕の中 無邪気に笑う君を守りたい
この想いは 変えられない
いつまでも
出典: 夏を抱きしめて/作詞:前田亘輝 作曲:春畑道哉
過去の恋愛を懐かしそうに話す彼っていますよね。
でもこの歌の主人公は、過去の恋愛に想いを馳せて、戻りたいと思っているわけではありません。
主人公はそんな過去とは違った新しい恋愛がしたいと願っていると考えられます。
恋愛中は、好きな気持ちが永遠に変わらないような気分になるもの。
主人公はそんな恋愛真っ最中なのでしょうね!
猛暑で熱中症など嫌なニュースが続く夏ですが、こんな夏なら一度は経験してみたいと思わせてくれます。
夏といえばTUBE!究極に熱いTUBEらしい歌詞の内容だと思います。
そして繰り返されるサビ
次にサビが繰り返され続け、曲が終わりを迎えます。
ずっとこの恋が続けばいいのに……という願いが伝わってくる曲の最後。
「夏を抱きしめて」はメロディーも美しいのですが、歌詞もいつまでも余韻の残るロマンティックで美しい歌詞でした。