ソロの計画がスタートした際に半分冗談で「T・Tコンビ」の参加をオファーしたらスケジュールが空いていたので実現したという話はある程度有名です。
もともとこの「テリー・ポジオ」も「TMスティーブンス」もジャズやプログレなど多彩なジャンルで活躍してむしろハードロックなどにあまり縁のない存在。
HIDEのサウンドの原点はあのギタリスト
hideに影響を与えたギタリストとして有名なのはvowwowの山本恭司、マイケル・シェンカーがあげられますが、「Steve Vai/スティーブ・ヴァイ」は意外と語られていません。
スティーブ・ヴァイ(以下Vai)は速弾きギタリストとして1、2位を争うほどの世界的人気のスーパーギタリストで
人の喋る声を音符にして弾いたり、左右両方にネックのあるトリプルネックを弾きこなすなどやはりお化けレベルの人です。
実際にhideのギターに使用しているピックアップ(音を拾う部分)に使用しているディマジオとEMGの組み合わせは元々Vaiのギターのものでこの組み合わせをすればVaiの音になるというものでした。
数々のバンドのギタリスト、ソロで活動していたVaiが初めて自身のバンドを組んだベースとドラムこそ「テリー・ポジオ」と「TMスティーブンス」の「T・Tコンビ」。
当時のVaiの音源を聴いてもらえればそのサウンドに共通性を感じてもらえると思います。
ギタリストとしてのスタイルも違うので影響を受けたというよりは音作りの参考にしていたといった感じでしょう。
【DICE/HIDE】を徹底解釈
独特の世界観の歌詞
目の前に有る全ての物が 化物に見える
揺るぎ無い 時間の重さと
過去の亡霊に追われる
腐り 散りゆくまま
押し流されて 飲み込まれてゆく
意識のパイプは断たれたままで 十字を切れ
君の思い通りの 花を咲かせよう
むしり取られ 枯れる前に
いつしか つぼみは花となり
理想を吐き出し 君に語るだろう
その腕の中 持てる夢抱えて
視界ゼロの海に出よう
見るもの全てが 変わり果てたならば
花を抱いて 眠ればいい
出典: DICE/作詞:hide作曲:hide
君の中 渇いた花に 水をやろう
もしも その身果てぬなら
咲き乱れるのか 朽ち果ててるのか
二つに一つのダイス
君の思い通りの 花を咲かせよう
むしり取られ 枯れる前に
いつしか つぼみは花となり
昨日を吐き出し 君に話すだろう
Once and for all, Dice away.
出典: DICE/作詞:hide作曲:hide
ダークなまま展開してきますが、ラストへのくだりで今「ダイス」を振って咲くか、朽ちるかを選んだほうがいい。
他人に台無しにされる前に夢を追えばダメでも思いは繋がっていくよという過激でダークな応援歌という内容です。
ダイス=サイコロは6面体なので2つにひとつではないのですが、振るか・振らないのかという2つにひとつの道、
その行く末は6面体x振ったサイコロの個数による無限の未来という深い意味合いも素晴らしい表現ですね。
【DICE】のコード譜
あまりアコギでの弾き語りに向いているように思えない曲ですが、意外と使用コードと展開は弾きやすいです。
アルペジオとカッティングを組み合わせてアコースティックアレンジで弾いてみるのもおすすめです!
イントロ~Am F7
Am目の前に有る全ての物が Fmaj7化物に見える
揺るぎ Am無い 時間の重さと
過去の G亡霊に追われる
腐り Am散り行くまま
押し流されて Fmaj7飲み込まれてゆく
G意識のパイプは断たれたままで Am十字を切れ
君 A#の思い C通りの Dm花を咲 Fかせよう
むし A#り取られ 枯 Cれる前 Dに
いつ A#しか つぼみ Cは花 Amとなり
理想 Dmを吐き A#出し 君に C語るだろ Dmう A# Dm A#
出典: DICE/作詞:hide作曲:hide
DICE / hide ギターコード譜 - U-フレット