9人体制で始動したときのデビュー曲
EXILEの妹分としてデビューした、実力派ダンスボーカルグループ「Flower」。
デビューしたときは9人でしたが、相次ぐメンバーの脱退により現在はボーカル兼パフォーマー1人、パフォーマー4人という5人体制で活動しています。
そんなFlowerにとって、とても大きな意味を持つのがこの「Still」という曲。
10月12日、オーディションの課題曲でもあった「Still」でデビュー[2]。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Flower_(グループ)
自分がFlowerのメンバーになれるかどうかが決まるオーディションで歌った曲となれば、感慨もひとしおです。
メンバーにとっては、オーディションを受けていた頃やデビュー当時の思い出が詰まった曲。
デビュー当時を知らないファンにとっては、9人だった頃のFlowerを知ることができる貴重な曲となっています。
大人っぽさとしなやかさが最大の魅力
「Still」のMVでは、伸びのあるボーカルと美しいダンスパフォーマンスが見どころです。
そしてもうひとつ見逃せないのが、メンバーが見せる切ない表情。
曲の世界観を見事に表現していて、MVを観ているだけで切ない気持ちになってしまいます。
とても20代前半とは思えないほど大人っぽい雰囲気と切ない歌声、そしてしなやかなダンスパフォーマンスが魅力的なMV。
ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
「Still」の歌詞の意味を紐解く
切ない恋心
忘れたいけど忘れられない
いつも どこかで思ってる 君を
自分でも気づいてる ずっと
忘れられたら どんなにラクだろう
でも できないから
出典: Still/作詞:松尾潔 作曲:川口大輔
曲の冒頭から「恋人との別れ」を思わせるフレーズが並びます。
大好きな人を失ってしまった悲しさや、忘れたいけど忘れられない苦しさ。
何度も経験しているはずなのに、その悲しさや苦しさに慣れることはありません。
別れが来るたびに味わうあのつらさは、恋愛でしか経験できない独特の感情です。
好きすぎてケンカできなかった
傷つくことをおそれて
ふたり ケンカもせず別れた
もっと熱く もっと深く
君を愛せたのにね
出典: Still/作詞:松尾潔 作曲:川口大輔
ここでのポイントは、歌詞1~2行目にあります。
どんなに愛し合っているカップルでも、ケンカは避けて通れない問題です。
ケンカというのは、お互いの感情をぶつけ合うこと。
確かに傷つきますが、感情をぶつけ合うことでしか出てこない本音もあります。
お互いの本音を知ることができるので、ケンカのあとはお互いのことをより深く理解し、絆が強くなります。
ケンカを繰り返しながら、相手との距離を測ったり本音を引き出したりして、2人の関係は深まっていくのです。
それなのに、自分の感情を押し殺し、言いたいことをぐっと飲み込んでいては、2人の関係は変わりません。
お互いに言いたいことを言いあって、本音を見せあって、初めて2人の距離が縮まります。
それを避けていたということは、相手の心の中にもう一歩踏み入れる勇気がなかったのでしょう。
もしかしたら「相手の本音を知るのが怖い」や「自分の本音を知られたら嫌われるかも」という気持ちがあったのかもしれません。