GFRIENDの「FLOWER」のMV解説!
飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を獲得しているK-POPユニット・GFRIEND。
「日本でヒットするためには、大手レーベルからでないと難しい」
韓国ミュージックシーンで密かに囁かれる常識を覆し、小レーベル発でブレイクという快挙を成し遂げました。
5Dを彷彿とさせる世界観
ピンク色の洋間を所せましと舞う美しき6人の女性たち。
統一された白い衣装からスラッと伸びる美しい脚は、誰もが見入ってしまうでしょう。
K-POPガールズグループユニットといえば「美脚」、という方程式は例外がないようですね。
さらに少し不慣れな日本語がボカロのような違和感を生んでいる印象です。
これをさらにアレンジすることで、現実と異次元の間で歌っているようなサウンドを生み出しています。
それはまるで、ゲームやアニメの世界から飛び出した「異世界」の存在のようです。
「はな」でかけた憎い歌詞
日本語を母国語としないことが良さに転じたと思われるのが韻の踏み方ではないでしょうか。
華(花)と離れたくない(離したくない)の「はな」がかかる歌詞。
単に擬人化やフラワーメモリアルとしての花ではなく、現代女性の強かさや愛らしさを感じます。
重すぎず、冗談っぽく聴こえながらも可愛らしく、じれったい女心です。
そんな歌詞に乗せて、彼女たちが舞い踊ります。
衣装が表す女心
メンバーの衣装は「花」をイメージしたものばかりです。
全員揃いの衣装もあれば、個々をイメージしたと思われるそれぞれの衣装もあります。
メンバーを映すカメラワークは、彼女たちが最も美しく見えるアングルなのでしょう。
「もう少し彼女たちを見ていたい」そんな物足りなさすら感じさせます。
さて、色も形も様々な衣装ですが、どんな意味が隠されているのでしょうか。
黄色のワンピースはどんな意味?
ひときわ目を引くのが、黄色をベースに鮮やかな小花が散りばめられたミニのワンピースです。
スカートではなくキュロットパンツのようになっているのでしょうか。
紫やピンクの大輪の花の前でも決して負けない強さを感じます。
この衣装が登場する場面は1番のサビとCメロからラストにかけてです。
なぜ2番のサビではこの衣装が登場しないのでしょうか。
1番のサビは自己主張大
嗚呼、誰より 君と
結ばれたいよ
違う未来…
そんなのヤダ!
頭の中
胸の奥 いつも
何故なの キミで 埋まって行く
出典: FLOWER/作詞:13 作曲:13
こちらは1番のサビの歌詞です。
自分自身の願望や希望を思いっきり歌っています。
「ヤダ」という強い拒否の言葉が印象的ですね。
「嫌なの」と「ヤダ」は同じような意味ですが、全く違うものに聴こえます。
後者はかなり幼いイメージです。
つまりわがままな自分をも全面に出していると読み取れます。
では2番のサビはどうでしょうか。
2番のサビは相手に影響されている
もう、何より キミしか
見えないよ
溺れて行く
その愛に
身体中が
また熱くなるの
何気ない シグサ コトバに
出典: FLOWER/作詞:13 作曲:13
1番とは異なり、相手から受けている影響を歌っているような歌詞です。
相手の存在が大きすぎて、好きすぎて、自分では制御できないのでしょう。
この歌詞にわがままさや強さは描かれていません。
まるで「あなたのせい」とでもいうように相手に惹かれている様子が描かれています。