iri【はじまりの日】概要

楽曲について

iri【はじまりの日】歌詞の意味を考察!なぜさよならが言えないの?君が残した日々とその後の関係はの画像

【はじまりの日】は2021年3月24日にリリースとなったiriさんの新曲です。

初回限定版はCD+DVDが付いており、CDには新曲4曲を含む5曲が収録されています。

DVDは2020年のコロナ禍によって無観客生配信ライブで演奏された全15曲が収録。

ボリューム感満載の贅沢なEPとなりました。

歌詞について

【はじまりの日】の歌詞は誰か大切な人との別れを思わせる内容です。

iriさんはこの楽曲について「天国へいる人たちを想って書いた」と話しています。

ですが紡がれているのは別れの言葉ではありません。

思い出を胸に抱えながらも、前へ進んでいく「私」の様子が読み取れます。

過去を振り返りながらも決して後ろ向きではない歌詞に込められた真意を深読みしていきましょう。

MVについて

MVの監督を務めたのはYUDAI MARUYAMAさんです。

NIKE JAPANの映像などを手掛けるNAKAMAさんが制作に携わりました。

MVの内容はいまと過去が交差するような、出会いと別れが描かれています。

出会いと別れの中にある小さな一瞬と、それぞれが抱える想いを読み取ることが出来るでしょう。

窓辺に入る光にどこか懐かしさを感じ、過去を重ねているのではないでしょうか。

儚い日々の中で

時は流れゆくもの

覗き込んだ穴の先に
くすぐるのは春のかおり
迷い迷い 旅立ちの日
擦る目に映る私

出典: はじまりの日/作詞:iri 作曲:iri

歌い始めはiriさんの独特かつ魅力である低音ボイスが優しく響きます。

「穴の先」に見えるものは「春」でしょう。

新しい季節の始まりを、トンネルから抜けた先のような表現で描かれています。

春は出会いと別れが訪れる、様々な想いが交差する季節です。

新しい出会いにはドキドキするような胸が弾む感覚になるでしょう。

一方、別れは何度経験しても慣れない寂しさに襲われます。

春の訪れを待ち望んでいたような、別れを惜しむような複雑な心境になっているのでしょう。

ただ身を任せることだけ

かわすがわす人は流れ
込み上げてく息が漏れて
言葉には
なりそうもなく
隙間風が 静かに揺れる

出典: はじまりの日/作詞:iri 作曲:iri

どう願っても足掻いたとしても、時は無常にも流れていきます。

どんどん過ぎていく日常と移りゆく人の姿に心が追い付かない様子が読み取れるでしょう。

せわしない様子に自分の声なんて届かないような気がしてくるのです。

伝えたいことがあっても上手く言葉に出来ません。

何も出来ずに立ちすくんでいる状態が窺えます。

私の願い

なにもいらない
当たり前のように
ここにいて
夢の続きをぼやきながら 歩こう

出典: はじまりの日/作詞:iri 作曲:iri