「with LOVE」に収録されている仲直りソング
西野カナさんが2014年にリリースしたアルバム「with LOVE」。
その中に収録されている楽曲「ごめんね」について今回は詳しく紹介していきます。
この楽曲のテーマは「仲直り」。
恋人と喧嘩してしまった時の気まずい気持ちや、素直になれない気持ちを歌詞で表現しています。
恋人と喧嘩をしたことがある人ならきっと共感度できる楽曲です。
「恋人と仲直りしたいけど、なかなか勇気が出ない…」
そんな時にぜひ聴いてもらいたい一曲といえるでしょう。
喧嘩した時のリアルな感情に共感!
この楽曲の歌詞には、さまざまな魅力や聴きどころが詰まっています。
中でも筆者が特にすごいと思うのは「喧嘩した時の感情をリアルに描いている」という点。
本当はそこまで怒るようなことでもなかったのに、いつの間にかヒートアップしてしまう。
怒った勢いで彼氏の家から飛び出したけど、本当はすごく恋しく思っている。
そんな"喧嘩あるある"な感情を赤裸々に描いているのが、この「ごめんね」歌なのです。
女性視点の歌なので、よく彼女と喧嘩してしまう男性もこの歌詞を読めば参考になるかも!?
ということで「ごめんね」の歌詞をさっそく深掘りしていきましょう。
1番の歌詞
2つの気持ちの間で揺れる主人公
言い過ぎたかな
でも私だけじゃないし
出典: ごめんね/作詞:Kana Nishino 作曲:Takashi Yamaguchi
この歌詞は、彼氏と喧嘩してしまった後のシーンから始まっています。
どんなことで揉めたのかは不明ですが、お互いに言い合いになってヒートアップした二人。
でも、一人で冷静になった時に「あんなに怒らなくても良かったのかも」と思ったのでしょう。
恐らく喧嘩の発端となった原因は、とても些細なことだったのだと思います。
しかし「素直に自分の非を簡単には認めたくない」というプライドが出てきた主人公。
喧嘩の最中に彼氏から言われた言葉を思い出し「私だけじゃないし」と言い聞かせていますね。
"素直に謝りたい気持ち"と"謝りたくないプライド"の間で、ゆらゆらと揺れ動く気持ち。
きっとこの気持ちに共感できる人は多いのではないでしょうか。
この状況に少し焦りを感じている主人公
黙ったままで
二人はいつ仲直りするの
出典: ごめんね/作詞:Kana Nishino 作曲:Takashi Yamaguchi
喧嘩をしてから、まだお互いに一言も口をきいていない状態なのでしょう。
しかし、どちらかが歩み寄って話しかけてないと仲直りはできません。
本当はまだ意地を張っていたい主人公。
しかし、彼氏がなかなか謝ってこないので「このままだとヤバイ」という不安もあるのでしょう。
喧嘩した後ずっと口をきかないで、そのまま自然と破局していくカップルも多いですからね。
この主人公は彼氏と喧嘩してしまったものの、心の底では彼氏のことが好きなのです。
だから、このまま関係が切れてしまうのは嫌だと思っています。
複雑な乙女心が描かれていますね!
彼氏の前で拗ねた主人公だったけど…
何にも良くないのに“もういい”なんて
言ってみたり 怒ったり
出典: ごめんね/作詞:Kana Nishino 作曲:Takashi Yamaguchi
喧嘩の最中に思わず主人公が口にしてしまった「もういい」という言葉。
よく喧嘩で飛び出す言葉のひとつですね。
何も問題は解決していないのに「もういい」と言って、拗ねてしまった主人公。
本当は「そんなことしても何のプラスにもならない」と主人公は分かっているのです。
でも「もういい」と拗ねることによって、彼氏が降参してくれたら…と思ったのでしょう。
その結果、彼氏は降参してくれるどころか、さらに喧嘩はヒートアップしたのだと思います。
本心を隠して拗ねてしまったり、勢いだけで発言しても良いことは起こらない。
そんな大事なことを教えてくれる歌詞ですね。
お互いに意地を張っている状態
もう知らない 飛び出した
側から後ろを気にして待っている
出典: ごめんね/作詞:Kana Nishino 作曲:Takashi Yamaguchi
最終的に主人公は、怒った勢いで彼氏の家を飛び出してしまいました。
しかし、家を飛び出したのも"拗ねているアピール"をするために行ったのでしょう。
オーバーなリアクションを見せれば、さすがに彼氏も心配してくれると思ったのです。
後から彼氏が追いかけてきてくれて、謝ってくれると期待した主人公。
だから「後ろを気にして待っている」という表現が出てきているのでしょうね。
しかし、主人公の予想は外れ、いつまで経っても彼氏は追いかけてきてくれません。
きっと彼氏も、主人公と同じように謝りたいけどプライドが邪魔をしているのだと思います。
本当は主人公のことが心配だし迎えに行きたいけど、謝るのは嫌だと感じているのでしょうね。
お互いに意地を張っている状況だということが読み取れます。