AKB48【アイスのくちづけ】歌詞の意味を徹底解釈！君とのキスはどんな味？気まぐれな夏の恋を読み解く

ここでの謝罪は主人公と彼女、両方の目線での言葉です。

不機嫌になってしまった主人公に対しての彼女の思い。

それを直接的な言葉ではなく、抱きしめた態度に表されています。

そんな彼女の姿が主人公にはどこかしょんぼりとしているように見えたのでしょう。

彼もまたそんな様子に申し訳ない気持ちを感じているのです。

抱きしめて、静かに部屋を去る彼女。

気持ちを言葉で表せずに、行動で示すしかできないのですね。

そんな不器用な彼女がなんともいじらしく、そしてますます愛らしく感じられます。

歌詞は、彼女を形容するにふさわしい言葉なのでしょう。

自由気ままでマイペース。それでいて愛らしく、つい可愛がり世話を焼いてしまうのです。

猫は人間の言うことなど聞くことなく、好きなように生きています。

誰かが口を出したとしても、聞く耳は持たず、その行動を左右することなどできません。

まさに彼女の姿そのものです。

その手綱を握ることは、こんな近くにいる主人公にだって不可能なのです。

そんな誰にも縛られない彼女だからこそ、愛しくてたまらない。

それが主人公の彼女への深い愛の理由なのですね。

最後のサビです。

部屋を出ていった彼女を主人公が追いかけて、もう一度口づけを交わしたのでしょう。

一番の歌詞の繰り返し。

それによって主人公の思いが強調され、先ほどよりもさらに幸せや愛しさを感じていることが分かります。

ひんやりとしたアイスの冷たさが、暑さやもやもやとくすぶった心の熱を冷ましていく。

甘酸っぱい果実の味が、彼女の存在をより鮮明に感じさせるのです。

その気ままさにどれほど振り回されようと、彼女のことを愛しく、離れ難いと思う。

そんな主人公の感情が歌詞に乗って伝わってくるようですね。

夏に食べるアイスは幸せの象徴です。

一口食べれば、これまでの暑さが嘘のように、涼しく快適な時間がもたらされます。

暑さが厳しくなればなるほど、アイスを食べて得られる幸福は大きなものになるでしょう。

一瞬で溶けてしまうその幸せをつい何度も求めてしまいます。

主人公にとっての彼女は、そんなアイスのように何度でも手を伸ばしたくなる幸福なのです。

きまぐれな彼女がもたらす幸せは一瞬で消え去ってしまうもの。

だからこそ、側にいて何度も噛みしめていたいと思うのですね。

歌詞に出てくるアイスはぶどう味でした。

ぶどうは豊穣や信頼の象徴として古くから絵画等に描かれてきました。

ぶどう味のアイスはこれからの二人の未来が実りあることの暗示でもあるのです。

甘い幸せはこれからも続き、二人はこれからも豊かな未来を歩んでいけるのでしょう。

選抜メンバーによって様々な顔を見せるAKB48。

OTOKAKEにはそんな彼女たちのさまざまな楽曲を紹介しています。

ぜひチェックしてみてくださいね。

こちらは本楽曲のA面曲「フライングゲット」の記事です。

センターをつとめた前田敦子主演のドラマ主題歌にも起用されました。

彼女たちのヒット曲のひとつ、「ポニーテールとシュシュ」の記事もあります。

明るい曲に込められたせつない感情にも注目です。