【優しい嘘/Acid Black Cherry】タイトルの嘘は○○のこと！？気になる歌詞を徹底解釈！

「焼けた傷口」であることがさっそくポイントですね。「切れた」「割れた」「うじゃじゃけた」じゃそこまで痛みが伝わってきませんものね。燃え恋い焦がれた恋愛であったことがよくわかります。

そして「少し泣かせてください」の謙虚さにグッときます。男性のしたたかな愛の優しさをも感じさせるフレーズです。

ここがタイトルのヒントとなる部分ですね。

「大嫌い」自体がキツい言葉であるものの、笑ったり口づけしたり行動が伴っているのでそれと反対の意味が際立ちます。

相手の優しさを当然のものと思ってしまうのは、長年の恋愛であればよくあることです。

「置き去りにした」というのは、一方的に「僕」のほうから別れを告げたのか、ただひたすら自己中な恋愛を突っ走ったのか。

こちらの「大嫌い」は、おそらく別れのときに告げられた言葉でしょう。

都合よく言葉の意味をそのままにとって別れる…うぅこれはズルいぞ！

この短文だけで湿気がムンムン伝わってくるかのようですね…。

「愛してない」も雨がフックになっていましたね。別れと雨の愛称はたしかに良いかもしれません。

もうおわかりでしょうが、タイトルの「優しい嘘」とは、愛しているのに「大っ嫌い」と言うこと。つまり「愛」そのものという解釈で間違いないでしょう。

別曲バラードの「愛してない」のような裏腹な感情を思わせますね。

しかしそんな嘘の言葉が嘘でないとわかる行動をとっているので、その裏腹さには快感があるのですね。

言葉というものはやはり不思議なもので、何かを言い表すのに言葉を尽くせば尽くすほどどんどん対象から離れていってしまうものです。言葉はつねに真実のみを語るものではありません。

そこに隠された本音や愛の気持ちを汲み取ることが必要になるのですが、そこの駆け引きは一筋縄ではいかぬものなのですよね。そこが人間関係の複雑さでもあり、おもしろさでもあるのです。

以上、Acid Black Cherryの「優しい嘘」の概要と歌詞解釈をご覧いただきました。

時にストレートな言葉より、天邪鬼な言葉のほうが本心をより表現してくれるものだということがよくわかりますね。