「FEARS」はどんな曲?
ドラマ「恐怖新聞」の主題歌
「恐怖新聞」はつのだじろう原作の漫画です。
1970年代に一世を風靡し、読んだことはなくてもタイトルを聞いたことがある方も多いでしょう。
現代でも多くのファンが存在する作品です。
ドラマ「恐怖新聞」は2020年8月に放送されました。 本作では運命に翻弄される主人公の姿が描かれています。
コロナ禍で生きる人々へ向けた曲
「FEARS」の意味は「怖れ、恐怖」です。
この単語から本作が「恐怖新聞」を意識していることがわかりますね。
しかしこの曲にはもう1つ大きな意味が込められていました。
2020年に世界を襲った新型コロナウイルスですが、「FEARS」はその中で生きる人々へ向けられた曲です。
前代未聞のコロナウイルスの脅威は、私達にとって恐怖新聞に勝るとも劣らない恐怖でした。
そしてウイルスと同等かそれ以上の世界の混乱もまた、人々にとって恐怖となりました。
「FEARS」の歌詞の内容は理不尽にさらされた人の心を描いたもの。
そこにはどんな意味が隠されているのでしょうか。
歌詞の中で語られる理不尽
本作は物語性を持った曲です。
その歌詞を紐解いていくと、本作の主人公が理不尽な状況にさらされていることが見えてきました。
歌詞と現実のリンク
ある日突然当たり前が消えた瞬間
逢いたい人にさえ逢えない現実
出典: FEARS/作詞:小竹正人 作曲:Kengo Minamida
それまでの生活が大きく変化し、人に逢うことが困難となる現実を多くの人が経験しました。
マスクが欠かせない生活や、時短により早く閉まってしまうお店など日常が根底から変わってしまいました。
この先の歌詞から、この曲の主人公は理不尽な出来事により愛する人に会えなくなったことがわかります。
それはコロナウイルスにより、日常を奪われた私達にそのまま当てはまりますね。
離れて暮らす家族や恋人、生まれたばかりの親類の子どもに会えない人も多いでしょう。
それまであまりにも当たり前に出来ていたことが、私たちは全くできなくなってしまいました。
この歌詞ではそんな時代の空気がストレートに表現されています。
相手を思う心
迷いながら足掻きながら
どこかで君も生き抜いている
出典: FEARS/作詞:小竹正人 作曲:Kengo Minamida
前代未聞の出来事でも、人は誰でもその現実と戦っています。
歌詞では主人公がそれを信じ、自分も懸命に生きようとする様子が描かれていました。
とても辛い思いを味わっている主人公ですが、信じる気持を胸に自分を奮い立たたせようとしているのです。
コロナ禍の中で人々は様々な変化に迫られました。辛い決断に迫られた人も多くいました。
そんな世界でも大切な人が頑張っていることを思い、主人公も現実と戦おうとしています。