【MISIA/君のそばにいるよ】「ハガレン」の道徳観を表現した歌詞を解釈！人との繋がりを描いた名曲

「僕ら」はこの曲だともう「エルリック兄弟」と思っていいですよね。

冒頭から「この作品のための歌です」と言わんばかりのアプローチです。

必死に背伸びをしないと手が届かないところに彼らは行こうとしています。

欲しいものがあるのは、月を、星を手にするようなくらい遠い空の向こう。

「無駄なことをしてるんじゃないか。永遠に届かないんじゃないか」

そんな思いが頭をよぎるとき、隣にはいつも「君」がいます。

「僕らのしてることは間違ってないよ。目指すところへ行こう。

あなたが必要としてくれるなら、いつでもそばにいる。僕が必ずいるから」

そう言って笑ってくれる人がいるのはとても心強いですよね。

最初の2行はMISIAが最も願いを込めて書いた部分だそうです。

世の中にある理不尽や不平等。無垢な命が突然奪われることだってあります。

だからといってその「生」が必ずしも幸福なものとは限らない……。

そんな現実を兄弟は見てきました。頑張ってもどうにもならないこともある。

錬金術ができるからって何でもできるワケじゃない。

むしろ、錬金術ができるのにたった一人の女の子も救えない……！

エドとアルはそんな己の無力さも受け入れ、両足を踏ん張って立ち上がり、前に進むことを選びます。

自分たちは幼さと無謀さで大切な肉体を失った。

だけど気づいたら、たくさんの人たちが応援してくれ、力を貸してくれた。

それはこの「不自由な身体」でなければ気づけなかったかもしれない。

「兄さんはそのまんまでいいんだよ。どんなときも僕は必ず一番近くにいるから」

自分はひとりじゃない。そう思うことで彼らは歩みを止めずにいられたのです。

目の前は障壁ばかり。どうして邪魔するんだ。

オレは取り戻したいだけなのに。たった一人の弟の身体を、自分の手足を。

ああでも、だからって。

目の前で人が困ってるの見ちゃったら「関係ねー」なんて放っとけねぇんだよ！

この部分を見ていると逆ギレ気味に困難に飛び込んでいくエドが浮かんできますね。

空に浮かぶ月には手が届かないけどそれでも兄弟は手を伸ばします。

諦めてしまったらその光が閉ざされてしまう気がして。

そのためにどんなことが待ち受けていたとしても立ち上がるしかないのです。

「家を捨てて村を出たときから僕の気持ちは変わってない。

必ず自分の身体を取り戻すんだ。これからも兄さんと生きていくために……」

まだ何も公表されてはいないのですが。どう考えてもあそこでは終われないですよね！

映画を観終わって映画館が明るくなってすぐに友人と「続くじゃん……」と言ったのが思い出されます。笑

でも山田くんももう20代半ばです……。できれば早めにお願いしたいものです。

ええまあ、身長はもう伸びないと思うんですけどね。笑

「続編決定！」の告知を楽しみに待ちましょう。