そして、あなたの望む自分、そして、自分が理想とする自分とのギャップに苦しんでいる様子が描かれます。
俯いてばかりだけど、少しでもあなたに嫌われたくなくて、可愛い自分を演出します。
そんな自分をちゃんとあなたも受け止めてくれているようですが、それも「夢の中だけ」ということは、すでにあなたとの関係は終わっていることが窺えます。
寂しい時も逢いたい時も
いつも言えずにいた自分にため息付く
出典: シャッター/作詞:AIKO 作曲:AIKO
ここでも素直になれない自分を描きます。
そして、そんな自分に落胆していることが見て取れます。
あの日のさよなら言い出したあたしの腕を掴んだ時
あなたに向かってゆけたらと今更下唇噛んだ
出典: シャッター/作詞:AIKO 作曲:AIKO
そして、さらに落胆が続きます。
そんな素直になれないままの自分に対しても、優しく受け止めてくれていたあなたは、別れを切り出してもちゃんと引き止めてくれていたようです。
しかし、それを振り払って別れてしまった自分を今更ながら悔やんでいます。
恥ずかしい顔で格好悪いキスをした
平気なフリして震える足
心のシャッター押して忘れない様に
胸の端っこに刻んだの
出典: シャッター/作詞:AIKO 作曲:AIKO
そして、素直になれず不器用な自分の恋愛をさらに細かく描写していきます。
「格好悪いキス」や「震える足」という言葉が良いスパイスになって、しっかりと頭にイメージを浮かばせてくれます。
さらに、タイトルにもなっている「シャッター」という言葉が登場します。
不器用でも確かな淡い思い出を忘れないように、心に留めていく健気な感情が上手に表現されています。
逢えない訳じゃないけれど 今は逢いにゆけない
もう少し自分を見つけたら電車に乗って橋を越えて
出典: シャッター/作詞:AIKO 作曲:AIKO
これまでの自分への後悔をまだ振り払うことができずに前に進めない様子が見て取れる歌詞になっています。
しかし、そんな自分を変えていきたいという前向きな気持ちもちゃんと描かれていて、後悔だらけでネガティブなだけの失恋ソングではないことが分かります。
切りすぎた前髪右手で押さえて少し背を向けた
嫌われたくないから
うつむくあたしをからかったあなた
今も変わらずに元気でいますか?
出典: シャッター/作詞:AIKO 作曲:AIKO
そして、1番と同じ歌詞が登場し、最後はあなたへ呼びかけるかのようなフレーズへと変化しています。
まだあなたという存在が自分の心の中には生き続けていて、いつまでもあなたを想い続けていることが分かる歌詞になっています。
あなたとあたしの目の奥に生きる二人が
同じ笑顔であります様に…
出典: シャッター/作詞:AIKO 作曲:AIKO
そして、最後は今のあなたと過去に自分と付き合っていた頃のあなたが、今でも変わらずに優しく受け止めてくれるあなたでいてほしいという願望で締めくくられていきます。
最後に
PVは制作されていない
いかがでしたか?
「シャッター」の歌詞は、過去の恋愛を引きずりながら未だに元彼に想いを寄せ、過去の自分を反省し、変われたらまた一緒になりたいと願う、切ないだけじゃない前向きな失恋ソングになっていました。
また、「シャッター」のPVを検索してみましたが、残念ながらPVは制作されていなかったので、今回は関連動画を紹介していきます!
LIVE Blu-ray/DVD「ROCKとALOHA」
今回紹介するのは、2016年5月3日にリリースされた映像作品である「ROCKとALOHA」です。
この作品は2枚組になっており、印象的なこのタイトルは収録されたイベントのタイトルを掛け合わせてできています。
まず、Disc1には2015年に行なわれたライブツアー「Love Like Rock vol.7」よりZEPP TOKYOの様子が収められています。
さらに、Disc2に同年にサザンビーチちがさきで開催されたフリーライブ「Love Like Aloha vol.5」の様子が収録されました。
そして、「シャッター」は、Disc1の16曲目に収録されました。
この作品自体には全21曲が収録されており、「シャッター」はその中盤と後半をしっかりと繋ぐ役割を担っています。