くるり「ソングライン」
収録アルバムと同タイトル!
「ソングライン」は、2018年9月19日にリリースされたくるりの12枚目のアルバム「ソングライン」の4曲目に収録された楽曲です。
アルバムのタイトルと同じタイトルの楽曲であり、それだけ彼らにとって思い入れの深い1曲になっていることが分かります。
しかし、この楽曲は元々は「ソングライン」というタイトルではなかったそうです。
歌詞にも登場する「ハイネケン」が候補に挙がっていたそうですが、登録商標であることや楽曲の内容やそのクオリティーが表題曲としてぴったりということになり、「ソングライン」というタイトルが名付けられたとのことです。
骨太なサウンドに加えて、どこか懐かしさを感じる歌詞や音像、さらには独特の定位(音の配置)になっていて、リスナーをワクワクさせる仕上がりになっています。
独自の音楽性を追求してきた彼らにとって、ブルースともロックとも取れる王道路線を提示したこの楽曲は、また新しいような原点回帰のような彼ららしい1曲に感じます。
また、この楽曲の作詞作曲は、フロントマンの岸田繁です。
彼自身、くるりと並行して様々な活動を行なっており、この楽曲はサンフジンズという別バンド用に書き上げたと語っています。
さらには、そのバンドメンバーである奥田民生に歌ってもらうことを想定していたとのことです。
そうやって聴いてみると、どこか奥田民生的な要素も感じずにはいられません。
くるりのアルバムリリースに伴い、それを改めて譲り受け、今回アルバム収録曲として注目の1曲にまで登り詰めたのです。
そして、アルバムとしては先行シングルとしてリリースされていた「その線は水平線」
「だいじなこと」「忘れないように」
も収録された全12曲収録になっています。
これまでの彼らの粋が詰め込まれ、1曲1曲と真摯に向き合ってきたことがしっかりと伝わってくる1枚に仕上がっています。
今回は、そんな「ソングライン」のPVに迫っていきましょう。
PVを徹底解説!
バットを振り続けるくたびれたサラリーマン風の男性!
それでは、PVを観ていきましょう。
缶ビールの栓を開ける印象的なシーンから始まっていくこの映像。
歌詞にもしっかりと添っていますね。
そこからはくたびれたサラリーマン風の男性がバットを振り続け、数々のボールや物とバッターボックス上で向き合います。
続いて、舞台は屋外に変わりますが、変わらずバットを振り続け、大きく弧を描く打球を放った後にはダイヤモンドを走り出します。
さらに、最後にはどこかで出会ったことのあるものや風景といった何てことない日常を切り取っていった写真が数多く並べられていきます。
そして、冒頭の映像に戻り、それが巻き戻されていくことで映像は締めくくられていきます。
何とも不思議な世界観になっていますが、一貫して男性が飲酒をしていることもこの映像からは外せない大きな要素になっています。
酒を片手にバットを振るおじさんの正体は?
俳優の篠原篤の華麗なスイング!
また、気になるのがPVに登場してくる酒を片手にバットを振るおじさんの正体です。
実は、この正体は俳優の篠原篤です。
野球選手顔負けのバッティングを披露し、華麗なスイングにどうしても目がいってしまいますね。