楽曲「兵、走る」のMVがYouTubeで公開されていました。

CM同様にラグビー選手が登場する映像とB'zの二人が演奏する映像で構成されています。

疾走感溢れる演奏稲葉さんのシャウト、そしてぶつかり合う男達の闘志が重なった素晴らしいMVです。

こちらも是非チェックしてみてください。

ラグビーと日本代表選手たちへの深いリスペクトを読み解く

ラグビーと選手たちへの想いを込めた歌

己が倒れても志を繋ぐという部分からは、タックルを受け倒れ込みながらも仲間にパスを繋ぎ前を目指す姿が浮かんできます。

勝敗を噛み砕くという部分にも。

ラグビーは一見力任せで大雑把なスポーツに見えますが、実際は緻密な戦術や駆け引きを必要とされる競技です。

勝つために何が必要か、負けたのは何が原因か。

それを突き詰め研究し、トレーニングを重ね相手への対策を練って次の試合に臨む。

そうすることで言葉通りの兵、優れた戦士へとさらに成長していくのです。

トライが歌詞に出てくるのも見事なところ。

これは無論挑戦するという意味と、ラグビーのトライを掛けています。

しかしサビの最後で叫ぶ事がポイント。

歌の中でもまるでトライに向けて駆け抜けていく選手に声援を送るような高揚した思いを感じられます。

「ultra soul」などでも感じられるB'zの熱さと一体感がラグビーのトライの興奮と見事に組み合った一節。

B'zならではの応援歌の魅力といえそうです。

ゴールはどこにあるのか

サビで繰り返される、ゴールはここではないというメッセージ。

それを聞いていると気になることがあります。

「ここ」とはどこなのか。

この歌詞からは2019年大会のひとつ前、2015年のラグビーW杯イングランド大会が思い起こされます。

「スポーツ史上最大の番狂わせ」。

世界中でそう呼ばれた試合を覚えている方も多いのではないでしょうか。

この大会の予選、日本対南アフリカ。

世界では弱小チームの日本に対し、南アフリカは2回の優勝経験を誇る強豪チーム。

当時の日本は勝つどころか、ほとんど国内でも注目されていない状態でした。

しかしこの試合で、日本代表は奇跡のような躍進を見せます。

最強の一角であった南アフリカに食いつき、最後の最後で僅差の勝利を果たしました。

「ブライトンの奇跡」と呼ばれたこの試合。

この奇跡のような勝利に多くの日本人は熱狂しました。

勝利の立役者のひとりだった五郎丸のルーティーンが流行になるなど、社会現象とまでなったのです。

日本ではまだマイナースポーツとさえ考えられていたラグビー。

この一戦はそんな日本でのラグビー人気に火をつけました。

圧倒的強豪に対しての劇的な勝利。

そして日本でのブーム。

けれど、だからこそこんな思いがよぎります。

この試合が最後なんじゃないか。

ここまでで終わりなんじゃないか。

たまたま勝てただけで、これ以上はもうないんだろう。

あまりに劇的だったからこそ、心の奥でそう感じていた人は少なくないのではないでしょうか。

「兵、走る」は、そんなイングランド大会での結果を受けた上で作られています。

ブライトンの奇跡。

あの勝利は決して「ゴールではない」のです。

イングランド大会では、日本は劇的な勝利を挙げながら予選突破は叶いませんでした。

劇的で奇跡的な試合の先にあるもの。

それはW杯予選突破であり、決勝トーナメントを勝ち進むことであり。

実力を以て強豪チームの一角となること。

日本でのラグビー人気を定着させること…。

そして、W杯優勝の栄冠を手にすることです。

2015年の勝利はゴールではない。

もっと先へ、もっと強く。

まだやることが山ほど残っている。

それは選手たちの思いでもあったでしょう。

たった一回の奇跡では終わらせない。

日本のラグビーを、もっと先の世界へ。

「兵、走る」には、そんな強い想いが込められているのです。

それは2019年のW杯日本大会へ、そしてさらに未来のブレイブ・ブロッサムズに繋がっていくのです。

2019年の日本の躍進と共に

「兵、走る」はスポンサー企業のCMソング

公式のテーマソングではありません。

しかし、2019年。

日本代表がW杯で躍進を続けるに伴って、「兵、走る」はチャートを上昇。

予選でのサモア戦では、日本の勝利に沸き立つスタジアムでこの曲が流れ、活躍を後押ししました。

その後決勝トーナメントで南アフリカに敗退した時。

ここでは同じく公式のテーマソングではない米津玄師の「馬と鹿」が流されています。

こちらもまた、死力を尽くして戦った桜の戦士たちへの感謝と感動を呼びました。

放送局などの関係がある中、こうした楽曲の起用は意外な印象も受けます。

しかしそこには、「日本ラグビー界を盛り上げていきたい」という思いが強く感じられました。

日本にとってのラグビー元年となった2019年。

「兵、走る」は、まさにそのブームを牽引するエネルギーとなった一曲だったのです。

最後に

B'z【兵、走る】歌詞の意味を徹底解説!聴くと闘志が湧いてくる?B'z渾身のラグビー応援ソング☆の画像

今回はラグビー日本代表応援ソングにも起用された楽曲「兵、走る」について解説してきました。

熱い闘いを感じることができる歌詞に背中を押される方もたくさんいるでしょう。

立ち止まっている時間がもったいなく思えてしまうくらい、勇気をもらえる楽曲になっています。

頑張りたいときや元気が出ないときは是非この楽曲にパワーをもらってください。

きっと力がドンドン湧いてくるはずですよ。

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B'z【兵、走る】歌詞の意味を徹底解説!聴くと闘志が湧いてくる?B'z渾身のラグビー応援ソング☆の画像

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