遠恋の心情を描いたラブバラード「Aka」
今回紹介するのは、2012年にリリースされたaikoの通算10枚目のオリジナルアルバム「時のシルエット」に収録されている『Aka』という曲。
遠距離恋愛をテーマにしたこの曲では、二人で過ごす時間の大切さがありありと表現されています。
アルバムのタイトルとも、通じるものがありますね!
そしてこの曲、実はアルバム曲としてはすごい記録を残してたりするんです。
Aka (5:59)
7月25日付USENJ-POP総合チャートで1位を獲得。発売から1ヶ月以上経過し、アルバムのリード曲ではない楽曲としては女性歌手として初の快挙。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/時のシルエット
アルバム曲って、単体が大々的に宣伝されることはないのに、USENのチャートで1ヵ月以上1位を取り続けるのってすごくないですか?
これはもう、名曲の匂いしかしません!
aikoの歌唱力を堪能
「Aka」は、ピアノから静かに始まる王道ラブバラードになっています。
バラードはなんといっても歌唱力が肝ですよね!
この曲でも、キャリアに裏打ちされたaikoの歌唱力を存分に堪能できます。
もちろん、aiko節の効いた独特のメロディも健在です。
曲後半が聴きどころ!
この曲、当然最初から最後まで沁みる1曲なんですが、最後のサビの思いが溢れ出したような演出がしびれるんです!
訴えかけるようなaikoの歌に応えるかのごとく、激しさを増していく演奏。
それぞれが重なり合って、身を切るような切なさが伝わってきます。
終盤に掛けての盛り上げは、バラードの醍醐味のようにも感じますね。
「Aka」の歌詞を徹底解釈!
「Aka」は遠距離恋愛の曲です。
遠距離恋愛にどんなイメージを持っていますか?
寂しいとか、不安だとか、そういう気持ちは付き物ですよね。
でも、「Aka」の歌詞には、そういう気持ちを乗り越えるために一番大切なものが隠されていました。
ここから少しづつ、その歌詞を紐解いていきます!
遠距離恋愛の不安を描写
あなたがあたしの事をどう思っているのか
それはそれは毎日不安です
あたしが今日を楽しく生きて行くさじ加減もあなたが握っている
遠くて逢えない日があっても 全てうまく行きますように
どんな噂があったとしても遠くに離れて行かないで欲しい
出典: Aka/作詞:AIKO 作曲:AIKO
1番Aメロの歌詞です。
遠距離恋愛だとたまにしか会えないので、電話やLINEなどでしか、彼が何を思っているのかをうかがい知ることができませんよね。
それはとても不安なことです。
顔が見られないからこそ、なにげない一言で一日笑っていられたり、一日憂鬱になったりします。
そんな彼女の様子を描写しているのが前半部分。
そして後半部分は、自分を信じてほしいという彼女の気持ちを歌っています。
なかなか会えないと、相手の状況がわからない部分も出てきます。
そんなときも、噂なんかに流されず、自分の言葉を信じてほしいと。
気遣いと寂しい気持ちの葛藤
素直に言えない 自分も消せない
小さな事で落ち込んだまま上がって来れないあたしだけど
出典: Aka/作詞:AIKO 作曲:AIKO
ここから1番のBメロです。
寂しいという気持ちを素直に言えない彼女。
それはきっと、彼を困らせたくないからでしょう。
困らせたくないから言えずにいるのに、「気付いてよ」と思ってしまう自分の気持ちも消せない。
そんな自分に自己嫌悪を抱いて落ち込んでしまう。
彼への気遣いと、自分の寂しい気持ちとの葛藤が描かれています。