「泣き歌の貴公子」こと林部智史さんって?
オーディエンスの涙を誘う歌手「泣き歌の貴公子」こと林部智史さんをご存知ですか?
テレビ番組「THEカラオケ★バトル」で、彼の姿を見たという方も少なくないはず。
林部智史さんは、テレビ番組「THEカラオケ★バトル」で最多回数の出場をしました。
2015年・2016年の年間チャンピオン決定戦では、なんと予選・決勝ともに100点満点。
2年連続で年間チャンピオンの座に輝いたという人物なのです!
「稀代のクリスタルボイス」というキャッチコピーも持っている林部さん。
ご本人のインスタグラムでは、愛猫の「ゆきちゃん」の写真をよくアップされており、猫好きな一面も見られます。
また、林部さんは詩やイラストを書くのも得意とされています。
ご自身で書かれた詩入りのイラストを「しべお」というハッシュタグ付きで投稿されているんですよ。
公式グッズには、林部さんデザインのものが数多く起用。
コンサート会場で購入できる2018年のカレンダーでは、林部さんの描いたゆきちゃんのイラストを見ることができるそうです。
「本当に泣ける!」と大ヒットしたデビュー曲「あいたい」
繊細なビブラートと、遠くまで通るロングトーンが聴く人の心を震わせる曲「あいたい」は、林部さんのメジャー1stシングルです。
昭和歌謡のバラードを思わせる懐かしいメロディーと、亡き人へ想いを馳せる歌詞に共感する人が続出。
「本当に泣けるバラード曲」としてヒットし、林部さんはこの曲で第58回レコード大賞新人賞を獲得しました。
「あいたい」の歌詞を一部ご紹介します。
あいたい あいたい 誰よりもそばにいた
あいたい あいたい 愛して何処へゆく
あいたい あいたい うつろう季節の中
あいたい あいたい 歳月(とき)は止まったまま
私の笑顔が あなたの幸せだとしたら
前を見て生きようと 胸には決めたけど
出典: あいたい/作詞:林部智史 作曲 七海光
身近な人が亡くなってしまった後、吹きすさぶ風に身を任せるように呆然と悲しみに身をさらす。
そんな心情が思い浮かぶ歌詞です。
「生きている私たちに幸せになって欲しい」というのが亡くなった人の一番の願いかもしれません。
前向きに生きようと心に決めたけれど、やはり過去の面影を偲んでしまう。
「あいたい」には、そんな自然とあふれ出る悲しさが歌われています。
MVも公開されていますので、未視聴の方は一度ご覧になってみてください。
大切な人を偲ぶ気持ちに心が震えること間違いありません。
林部さんの"壮絶な過去"とは
「歌手になりたい」と言えなかった
山形県出身の林部さん。幼い頃から、心の中にはいつも歌が存在していたそうです。
「歌手になりたい」
そんな思いはあったものの実現できるとは思えず、周囲の人にその思いを公言することはできなかったとのこと。
それでも独学でビブラートができるようになったというエピソードもあります。
音楽への愛情は心に深くあったのだろうと感じますよね。
スポーツ一家だったことが影響し、林部さんは小学校2年生の頃から水泳やバドミントン、バスケットに打ち込んできました。
中でも特に力を入れていたのはバスケットです。
中学3年生のとき、バスケットで将来を切り開くことも視野に入れた林部さんは、バスケの強豪高校を受験しました。
結果はあえなく不合格。
それから林部さんは1浪し、志望していた高校に合格します。
しかし、そこで林部さんを待っていたのは"挫折"でした。
バスケ選手として自分自身に限界を感じてしまった林部さん。
高校3年生のとき、バスケから離れることを決めたのです。