主人公が届けたいのは、自分が作った楽曲なのでしょう。

自分の作った楽曲には、たくさんのこだわりや自分の気持ちが詰まっています。

だから、多くの人たちにそれを発信したいのです。

主人公が五線譜に書いたたくさんの音符(=点)

それがひとつの作品になり、インターネットという回線(=線)を通して、遠い場所にまで届く。

その様子を描いていることが分かります。

会ったことがない人や、すぐには行けない遠方の場所に住んでいる人。

インターネットを使えば、多くの人たちに自分のこだわりや気持ちを伝えることができます。

世界中に自分の音楽を届けることができる

(※2)君に伝えたい言葉
君に届けたい音が
いくつもの線は円になって
全て繋げてく どこにだって

出典: Tell Your World/作詞:kz 作曲:kz

円というのは、地球のことを指しているのでしょう。

インターネットを使えば国内だけでなく、海外の人にも自分のメッセージを伝えることができます。

インターネットが使える場所であれば、どこにだって自分の作った楽曲を見てもらうことができるのです。

現在、日本ではインターネットを使って情報を共有するというのは当たり前の光景になりました。

しかし、自分の楽曲が一瞬で世界中の人に届くというのは、改めて考えるとすごいことです。

インターネットが普及する前は楽曲をCDやカセットテープに起こすのが一般的でした。

そしてCDやカセットテープを配ったり、販売をしないと、人に音楽を届けることができなかったのです。

そう考えると、インターネットのある今の時代は、かなり便利になったといえるのではないでしょうか。

2番~ラストの歌詞

真っ白な光は何を表している?

真っ白に澄んだ光は君のよう
かざした手の隙間を伝う声が

出典: Tell Your World/作詞:kz 作曲:kz

ここで登場する光とは、太陽の光のことを表現しているのでしょう。

主人公の音楽を聴いて、共感してくれる人(=太陽のように心を温めてくれる人)たちに例えていることが分かります。

つまり、ここでは自分のことを応援してくれるファンのことを描いているようです。

人の好みは、それぞれ違います。

主人公の曲を聴いて共感してくれる人もいれば、何とも思わない人もいることでしょう。

色々な人たちがいる中で、自分の楽曲に共感してくれる人(=ファン)にメッセージを届けたいと思っているのです。

太陽に向かって手をかざすと、手の隙間から陽の光がこぼれて、温かさを感じられます。

主人公にとって、ファンの人たちの声は心を温めてくれるかけがえのない存在なのでしょう。

新曲をまた作って投稿!

ふと動いた指先刻むリズムに
ありったけの言葉乗せ空に解き放つの

出典: Tell Your World/作詞:kz 作曲:kz

主人公は、再び新たな楽曲を作ろうとしています。

思いついたリズムを指先で刻み、それをもとに作曲をして、自分の作った歌詞をつけていく…。

そして、できあがったらすぐに投稿をして、色んな人に聴いてもらう。

その一連の作業の様子を描いていることが分かりますね。

穿つという言葉が使われている理由

君に伝えたいことが
君に届けたいことが
たくさんの点は線になって
遠く彼方まで穿つ

(※2 くりかえし)

出典: Tell Your World/作詞:kz 作曲:kz

1番の歌詞では「響く」となっていた部分が、ここでは「穿つ」となっています。

穿つとは、貫き通す、突き抜けるという意味を持っている言葉です。

主人公が投稿した新曲は、さまざまな国境や壁を突き抜けて、多くの人のもとへ届く。

そんな様子を描くために、穿つという言葉を使っているのでしょう。

夢を叶えたいのであれば…

奏でていた 変わらない日々を疑わずに
朝は誰かがくれるものだと思ってた

出典: Tell Your World/作詞:kz 作曲:kz

今までずっと音楽を作り続けていましたが、多くの人の目に触れる機会はあまりなかったのでしょう。

それでも、いつかは自分の夢(=音楽で有名になること)を叶えられると思っていたのです。

しかし、それでは何も変わらないということに主人公は気づきました。

受け身のまま音楽を続けていても、多くの人に呼びかけることはできないと知ったのです。

だから、主人公は自分から行動を起こして、インターネットで音楽を配信すると決めたのでしょう。

本気で叶えたい夢があるのなら、自発的に動かなくてはいけないのです。

音楽活動が楽しくなった主人公