「ビニール」はキングヌー最初期の代表曲
全員必聴!というタイトルに驚き、何事?と思ってチェックしてくださった方もいるでしょう。
ありがとうございます!
ところでKing Gnu(キングヌー)という4人組のミクスチャーバンドをご存知でしょうか?
King & Prince(キンプリ)なら知ってるけど、キングヌーは知らない……ケースもあるでしょう。
しかし、劇団四季のミュージカル「ライオンキング」にも「ヌーの大暴走」という曲があります。
どちらもまったく関係ありませんが、キングヌーというバンドはそのうち大暴走するでしょう。
いや、キンプリや「ライオンキング」並みに流行中!という時期にご覧いただいているかも。
それなら、涙……。
椎名林檎っぽい
キングヌーはまず椎名林檎嬢っぽいところがおすすめポイントです。単なる真似ではなく……。
音楽的におもしろい要素が詰まりまくったロックなのに歌謡曲(J-POP)の枠内で勝負しています。
椎名林檎嬢は「幸福論」でデビュー後「歌舞伎町の女王」を経て「ここでキスして。」でブレイク!
その後「歌舞伎町の女王」や「幸福論」がリバイバルヒット!という現象がありました。
キングヌーの場合「Tokyo Rendez-Vous」が「幸福論」のような最初のキラーチューンでした。
「Vinyl」(ビニール)は「歌舞伎町の女王」に相当するイメージです。
キングヌーの前身バンドSrv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)時代を含めると順番は逆ですが……。
椎名林檎嬢のデビュー当時がリアルタイムではない世代でも、「歌舞伎町の女王」はマスト曲!
そういう意味でキングヌーの「Vinyl」は全員必聴!というわけです。
「Vinyl」の大人っぽい?MVを見てみよう
椎名林檎嬢を引き合いに出したのは、キングヌーの「Vinyl」がとにかく大人っぽいから……です。
MVを見てドン引き!という可能性もありますが、実は大人っぽさ以外の意味も隠されています。
その辺りを踏まえると、何とおもしろい音楽だろうか!という歓喜に変わる……はずです。
今回は二重三重に隠された意味をビシバシ解釈していきますので、心してご覧くださいませ♪
制作はPERIMETRON
PERIMETRON(ペリメトロン)制作によるオシャレなMVですが、やっぱり大人っぽいでしょう。
通称ペリメトはキングヌーのボーカル&ギター常田大希さん率いるクリエイティブレーベル。
奇才すぎてトンガリまくっているわけです。そのため「Vinyl」のMVも見どころ満載!
ビニール登場
まず、テレビ放送休止中のカラーバーや大人っぽい女性の目のアップがザッピングされます。
続いて、高架下の通路っぽいところで、勢喜遊(せきゆう)さんがドラムを叩いていますが……。
突然現れた女性に、頭からビニールを被され、後ろに転倒します。
その間に、大人っぽいシーンが挟まっていたような……気もしますが、いったん保留。
タイトルバックに続いて、勢喜遊さんにビニールを被せた女性の歩く姿が映し出されます。
問題のシーン
ビニール女子?のたどり着いた先が、冒頭で一瞬はさまっていた、問題の大人っぽい部屋です。
ここはボーカル&キーボード井口理(いぐちさとる)さんの真っ白な上下姿に笑うところ!
大人っぽい歌詞やMVから、ビニールといえばアレ?と大人っぽいモノを連想することでしょう。
ストレートに解釈すると、確かにソレのことです。10代の良い子も大人になるとわかります。
ただし、ここでドン引きするのはもったいないです!ビニールの意味はソレだけではありません。
ビニールの意味
実は井口理さんは短編映画「ヴィニルと烏(からす)」に出演している俳優さんでもあります。
その予告編でいじめっ子役の悪~い演技を垣間見ることができます。要するに演技!ということ。
なおかつ映画のタイトルに「ヴィニル」と入っているため「Vinyl」が作られたと考えられます。
映画ではいじめっ子が烏。いじめられっ子はビニールの中身みたいに烏の餌食になるわけです。
ビニールから抜け出して、いじめに打ち克つ!というテーマが込められているということ。
この映画のテーマが「Vinyl」にも隠し味として散りばめられています。どうです?深いですね。
大人っぽいのは冗談!
ひとまずそこまでわかると、安心してかっこよさに浸れるはずです。
その他にも隠された意味がある!という独自解釈を続けましょう。