Save Meとは

友人へ捧げた曲

Save Meとは1980年に発売された、イギリスの伝説のロックバンドQUEENシングル曲。

同年に発売された、アルバム「ザ・ゲーム」に収録されました。

ギタリストでありながら、天文学者の顔を持つブライアン・メイ

友人のために書いた曲で、とても優しく、切ない恋の終わりを描いています。

QUEENの中では知名度が高いとはいえない本曲。

しかし、ブライアンの友人へ向けた優しさが込められていますよ。

美しいバラード曲

ピアノの音色で始まる、美しいバラードである本曲。

フレディの透き通った声が、聴く人々の心を打ち涙を誘います。

ロックの王道ともいえるウィ・ウィル・ロック・ユーを作ったブライアン・メイ。

そんな彼が、激しい曲調とは正反対の本曲を作っていたことに驚きです。

様々なジャンルを内包しているからこそ、QUEENは伝説のバンドといわれるのでしょう。

主人公が別れてから気が付いたものとはなんなのか?

そしてブライアンがこの曲を通じて伝えたかったこととはなにか?

歌詞を丁寧に読むことで、心細い思いを読み解きます。

歌詞解説スタート

幸せだった日々

It started off so well
They said we made a perfect pair
I clothed myself in your glory and your love
How I loved you,
How I cried.....
とても素敵な始まりだった
完璧なペアだって言われていたよね
僕は幸せと君の愛に包まれていた
どんなに愛したことか
どんなに泣いたことか

出典: Save Me/作詞:Brian May(QUEEN) 作曲:Brian May(QUEEN)

付き合った頃を回想するところから始まります。

とてもお似合いで素敵だった2人。

周りの友人からも祝福され、とても幸せで満たされていたのでしょう。

“幸福に包まれていた。”

まさにそんな当時の気持ちが歌詞から伝わってきます。

友人へ捧げた本曲。

彼らを祝福していた人の中にブライアン本人も含まれていたのでしょうね。

しかし、これは別れの曲です。

ここからは、主人公の悲しみが感情をこめて歌われます。

別れを歌う

The years of care and loyalty
Were nothing but a sham it seems
The years belie we lived a lie
"I'll love you 'til I die"
気遣っていたよ
でもそれらは、本当はなんでもなかったんだ
僕らが信じていた年月は偽りだった
ずっと君を愛するなんてね

出典: Save Me/作詞:Brian May(QUEEN) 作曲:Brian May(QUEEN)

主人公の愛は、終わりを迎えました。

“あの日々は嘘偽りだったの?”

そんな、傷つき、悲しんでいる様子が歌われます。

別れを経験したことがある人であればだれもが共感できる内容ですね。

語り掛けるような歌詞が、フレディの声を通じて我々のもとへ届きます。

言葉にできない気持ちを、ブライアンが友人に代わりにしてくれたようにも見えます。

新しい未来へ

頭ではわかっている

The slate will soon be clean
I'll erase the memories,
To start again with somebody new
Was it all wasted
All that love?.....
もうじき全ては真っ白になる
全ての思い出を消して
新しい人とやり直すために
あの愛は無駄だったのだろうか?

出典: Save Me/作詞:Brian May(QUEEN) 作曲:Brian May(QUEEN)