桜という事で、季節は春なのでしょう。
春は出会いの季節でもあります。
2人の関係の始まりを意味しているのだと筆者は考えました。
好きな人と付き合い始めた時って、何もかもが輝いて見えて自分自身もキラキラしています。
お互い明るい未来について語りあって夢を見れる。
その夢が叶わないものだとしても、とても明るい気持ちになれます。
そんな事を想像させてくれる歌詞だと感じました。
キラキラしていた2人の関係を思い返しているのかもしれませんね。
夢中で恋している?
目の前で起こるすべて まるで奇跡みたい
まばたきも 息するのもの 忘れそう
出典: 桜雨/作詞:武瑠 作曲:武瑠
恋している時の気持ちは、不思議と何もかもが綺麗に見えてしまう。
いつも見ている景色でも、大切な人と見るとまた違うものに感じる経験をされた方も多いでしょう。
ずっと恋焦がれていた相手と付き合うことができ、その事実が奇跡の出来事の様に感じてる様子が目に浮かびます。
一瞬一瞬を愛おしく想う、そんな気持ちなのではないでしょうか。
完全に夢中であるのが伝わってきますね。
桜雨の中で ぼくらふたりぼっち 一秒も惜しく求め合う
また夜が明ければ 夢から覚めてしまいそうで 愛しても 愛したりなくて
出典: 桜雨/作詞:武瑠 作曲:武瑠
一緒にいる時間は恋人同士にとってはとても重要な瞬間です。
例え一秒でもそばに居たいと思うでしょう。
寝て起きたら、相手は完全に自分のことを捨てていなくなってしまうのではないか。
相手と一緒にいる時間を「夢」として例えているのではと感じました。
どれだけ自分が相手を愛してもその気持ちは相手には伝わらない…。
相手の気持ちを再び自分に戻すにはどれだけ愛しても足りないということでしょう。
好きでい続けているから「過去」にすることができない
初めて尽くしのこの恋は 新しい感情を連れて
今君は誰と 愛し合っているの?
どうもがいても 侵されて 不可欠な毒で満たされる
もうほどいてよ もうゆるしてよ どっかいってよ 過去になってよ
ねえ
出典: 桜雨/作詞:武瑠 作曲:武瑠
本気で愛していた相手はもう自分からは離れていってしまったのでしょう。
きっと相手は他に好きな人が出来たのだと考えられます。
自分の近くからいなくなってしまったけれど、思い出と気持ちだけは忘れる事ができない。
そんな切ない感情がこの歌詞から感じとる事ができました。
好きでいる事が苦しくてたまらない。
好きでいるからずっと「過去」にすることができない。
最後の「ねえ」で苦しさを最大限に表現しているのではと感じました。
歌詞解釈後半・禁断の恋?
「これまでとは違う」に隠された意味
君と会えない日なら全部 晴れてても曇り
どうして これまでとは 違う世界
出典: 桜雨/作詞:武瑠 作曲:武瑠
もしこの楽曲が禁断の恋を歌った歌なのだとしたら…。
「これまでとは違う」とはどういう意味なのかわかってくるのではないでしょうか。
おそらく、結婚している相手はいるのだけれど別の人との恋を歌っているのではと感じました。
本気で相手を愛してしまい、一緒にいない時間の愛おしさをこの歌詞で表現しているのでしょう。
いつも通り 笑ってても 何処か寂しそうで
そんな顔させてしまう ぼくが憎い
出典: 桜雨/作詞:武瑠 作曲:武瑠
この部分の歌詞からは、結婚している相手がいるのは「自分」という事がわかります。
不倫相手からすると「自分以外に大切な人がいる」と思わざるを得ない状況だからです。
そして、その感情を相手は隠すことができないのでしょう。
そんな寂しい相手の表情をみて、自分を責めていると想像できました。
不倫は誰も幸せになれません。
甘い蜜にはご用心!
「罪」という認識が重荷になっている?
桜雨の中で ぼくらふたりぼっち 脆くて儚い夢をみる
罪 重ねてく嘘 いくつ最後のくちづけを交わせば ぼくらは終われるの
出典: 桜雨/作詞:武瑠 作曲:武瑠
いつかどこかで必ず終わりが来る。その事を「儚い夢」と例えているのでしょう。
「積み重ねていく嘘」を「罪 重ねていく嘘」と掛け合わせていると考えられます。
「不倫」は「嘘を積み重ねていく」事になります。
結婚している相手にも、不倫している相手にも。
そして周りの人たちにも…。
その嘘の罪悪感を「罪」と表現しているのではないかと感じました。
嘘という罪に耐えられないから何度も関係を終わらせようとしてきたのでしょう。
でも、本気で好きだからどうしても終わらせる勇気がないのではと考えました。