「トコハナ」について
まず、やなぎなぎの「トコハナ」の収録作品など、基本情報について紹介します。
2014年6月発売のシングル
やなぎなぎは伸びやかな澄んだ声が特徴のシンガーソングライターです。アニメを中心に数々のタイアップソングを手がけてきました。
そんなやなぎなぎの2014年6月に発売された8作目のシングルが「トコハナ」です。疾走感のあるヘビーなロックサウンドが格好良い曲に仕上がっています。
カップリングに収録されているのは、「忘れない為に」「クロスロード」の2曲です。それぞれのインストも収められているので、全6曲もある聴きごたえのあるシングルとなっています。
「忘れない為に」は作詞・作曲をやなぎなぎが手がけたバラードです。彼女はあまりバラードらしい曲を作ることは少ないので、とてもレアな曲と言えるのではないでしょうか。
「クロスロード」は「君の名は。」の大ヒットでおなじみの新海誠が作詞を行ったアイルランド民謡のカバーとなっています。
やなぎなぎは新海誠のファンだと公言しており、Z会のCMアニメとしてこの曲の話が来たときにとても驚いたそうです。
CMやSNSで「クロスロード」は大きな話題を集めましたので、聴いたことがあるという方も多いと思います。
アルバム「ポリミオノ」にも収録
2014年12月発売の2作目のアルバム「ポリミオノ」にも、「トコハナ」は収録されています。
情報番組「スッキリ!!」のテーマソングとなった「Sweet Track」、アニメ「凪のあすから」のエンディングテーマ「アクアテラリウム」「三つ葉の結びめ」などが収められた充実した内容です。
「ポリオミノ」はあまり聞かない単語だと思います。これは正方形をつなげた多角形や、指定された形に隙間なく正方形を並べるパズルのことです。
それぞれの曲がピースとなって、大きな形をなしているといった意味が込められているのではないでしょうか。
また、初回限定盤に付属するDVD・Blu-rayには「トコハナ」のPVのメイキング映像が収められています。これは、ファンの方にはたまらない映像でしょう。
アニメ「ブラック・ブレット」エンディングテーマ
「トコハナ」は、アニメ「ブラック・ブレット」のエンディングテーマとして話題を集めました。歌詞のイメージにもなったその詳細について紹介します。
歌詞は蓮の花をイメージ?
アニメ「ブラック・ブレット」のエンディングテーマに使われた「トコハナ」は、歌詞にもその世界観が反映されています。
やなぎなぎはこの曲を作るために、原作となったライトノベルをしっかり読み込んだそうです。
その中で出てくる蓮の花のエピソードを気に入り、そこからイメージを広げて歌詞を作ったと語っています。
「トコハナ」は漢字であらわすと「常花」です。これは、蓮の花をかたどった仏具の一種でもあります。
そのイメージをより強く出すために、曲の冒頭ではサンスクリット語が使われているのです。
「ブラック・ブレット」とは
「ブラック・ブレット」は「ガストレア」という寄生生物と戦う、里見連太郎と藍原延珠を中心としたSFアクションです。
主人公の名前にも「蓮」が入っていますので、歌詞を考える際にこの点もポイントだったのではないでしょうか。
神崎紫電の同名のライトノベルが原作となったアニメです。興味のある方は、アニメと合わせて原作もチェックしてみると、「トコハナ」の歌詞がより深く理解できると思います。
「トコハナ」のPVを紹介
「トコハナ」のPVは、公開されているのは残念ながらショートバージョンのみとなっています。
初回限定盤に付属するDVDにフルバージョンのPVが収録されていますので、ご覧になりたい方はぜひそちらをお買い求めください。