日本を代表するミクスチャー・ロックバンド「Dragon Ash」
1996年から活動を開始し、音楽の方向性を変えながらも進化し続けているDragon Ash。
ヒップホップやロック、パンク、レゲエ等あらゆるジャンルの音楽を取り入れる彼ら。
日本を代表する”ミクスチャー・ロックバンド”として存在しています。
初期から中期、そして現在へと音楽の形を変えながらも愛され続けるバンドです。
結成当初は3人だったDragon Ashも色々なことを乗り越え現在は6名となりました。
そんな彼らの名曲は数知れず。
中でも今回は筆者が”もっと売れても良かったのに!”と思っている名曲をご紹介。
タイトルは「繋がりSUNSET」です。
Dragon Ashをまだよく知らないという方にも好きになってもらえると思います。
最後まで読んでみてくださいね♪
20枚目のシングル「繋がりSUNSET」
「繋がりSUNSET」はDragon Ashの20枚目のシングル楽曲です。
2008年に前作から約半年ぶりにリリースされました。
オリコンチャートで1桁を出してきた彼らにしては、10位という記録。
これに筆者はいささか納得がいっていないのです(笑)
そのため、今回はOTOKAKEライターとしてこの曲をもっと知ってもらいたい!
そう思って書かせて頂くことにしました。
Dragon Ashと言えば”ラップ”のイメージが強いかもしれませんがこの楽曲は違います。
知って貰いたい理由のひとつに、作詞をしたkjの想いというのがあります。
「自分らしい曲をかけるのは10年に1度あるか…」というkjですが、この曲はそれに該当。
一世一代かの如く、それまで伸ばし続けた髪をバッサリ切ったことでも話題になりました。
彼にとっては、そのくらい思い入れの強い楽曲だったのです。
20代のkjが書いた歌詞を紐解いてみましょう
朝陽のような明るさで
窓辺の夕闇に 誰もが歩んだ日々
僕らはきっと一緒に笑い そうさ一人じゃない
灯せかがり火を 淋しげな君も
僕らはきっと互いを照らす そうさ長い夜を急かす
出典: 繋がりSUNSET/作詞:kj 作曲:Dragon Ash
時に人は孤独を感じ、ふと淋しさに襲われる時があります。
誰でもそんな経験をしていることでしょう。
そばに人がいないからではなく、心がまるで暗闇にいるみたいに。
最後の1行の”急かす”というのは、夜が早く明けるようにとも取れますね。
夜が明けたら空が明るくなるように、心の暗闇も明るくなる。
そんなことを意味しているのではないでしょうか。
孤独ばかりではないということ、1人じゃないということ。
聴く者にそれを伝えてくれる歌詞ですね。
誰もが求めているもの
すれ違うばかり雑多な街を 暮れちまう明かり待ったなしもう
人恋しさになぜか凍え ほら今日も誰か求め…
日々は不安で一杯 皆不安定で暗い
それでも人は出会い交ざり合っていたい
互いの長い語らいで朝になって そうさこうやって繋がり合っていく
出典: Dragon Ash/作詞:kj 作曲:Dragon Ash
ここでは、私たちの心の奥底にある気持ちを代弁してくれているよう。
淋しかったり孤独だったりに耐えらず、人知れず人を求めてしまう。
誰もが人を求め、騒ぎ、語らい、側にいたいのは、淋しいからなのかもしれません。
無意識でも、そうやって孤独を感じることを避けている。
そんな、人が人であるが故の行動を直球で伝えてくれています。
淋しいと感じない人などいないのかもしれませんね。
でもそれをこんな風にストレートに言える人の方が少ない気がします。
本当は思っているけど言えなかったり強がったりしてしまう。
そんな私たちの気持ちを、kjも感じていたのでしょうか。
誰もが無意識に淋しさから解放されるため、求めているもの。
それを伝えたかったのかもしれません。
誰もが独りじゃない
週末に会って肩組み話したり 「来週もな」って酒酌み交わしたり
毎週こうやって触れ合い眠りたい きっと誰かと巡り合い…
時に大失敗で胸が痛いね でも愛し合って君が大事さって
大輪舞って希望に日々は咲き そう誰も皆一人きりじゃない
出典: Dragon Ash/作詞:kj 作曲:Dragon Ash
ここで伝えたいことはそう、「独りじゃない」ということ。
人は必ず誰かと出会い、その中で時間を過ごしていくものです。
ずっと1人でいる人なんていなくて、かならず誰かと出会っています。
時に孤独を感じたとしても、周りを見渡せばきっと誰かがいてくれる。
1人であっても、独りじゃない。
タイトルにもある「繋がり」は、きっとそういう意味なのでしょう。
誰もが誰かと繋がっている。だから独りじゃない。
目に見えない繋がりだからこそ、尊く、有難く、そして大切なものなのです。
そして孤独を感じ、淋しいと思っている人に「そうじゃないよ」と伝えてくれている。
そんな気がしてなりませんね。