「優しい歌」

ラストの「優しい歌」のフレーズの後には、「忘れていた 誰かの為に小さな火をくべるよな」とつなげています。

2017年現在Mr.Childrenは小林武史の元を離れ、セルフプロデュースの元音楽活動をしています。

『優しい歌』のリリースが2001年。

ラストの「優しい歌」が意味するのは小林武史との決別と、それに対する前向きな姿勢を予期してるようにも思えます。

シングル『優しい歌』の歌詞を紐解く

語りだすと底なし沼のような奥深さのある、Mr.Childrenの『優しい歌』

前置きが長くなってしまいましたが、歌詞を紐解いてより理解を深めていきましょう。

1番フレーズ

誰かが救いの手を 君に差し出している
だけど今はそれに 気付けずにいるんだろう

しらけムードの僕等は 胸の中の洞窟に
住みつく魔物と 対峙していけるかな

出典: https://twitter.com/oricon_no1_21st/status/910625642382635009

一吹きで消えそうな 儚い願い
言いかけて 飲み込んで 恥ずかしくなる

魂の歌 くすぶってた 照れ隠しの裏に忍ばせた
確信犯の声

出典: https://twitter.com/oricon_no1_21st/status/914506200703582208

『優しい歌』では「僕」の視点で語られていきます。

歌い出しからイメージできるのは、魔物が潜む洞窟の暗闇のような心の闇にポツンと「僕」の存在がある様子です。

暗く沈んだ心に手を差し伸べてくれる存在があり、「僕」は気がついていないようです。

そして「僕」が抱く希望や願いを抱えたまま、深い闇に沈んでいる状態が思い浮かびます。

ここから感じるのは、桜井和寿自身が抱える過去とも読み取れます。

2番フレーズ

出口の無い自問自答 何度繰り返しても
やっぱり僕は 僕でしないなら

どちらに転んだとしても それはやはり僕だろう
このスニーカーのヒモを結んだなら さぁ行こう

出典: https://twitter.com/Mrchildrenkashi/status/920583585869873152

簡単に平伏した あの日の誓い
思い出して歯痒くて 思わず叫ぶ

出典: https://twitter.com/wordofchildren/status/920885852355440640

後悔の歌 甘えていた 鏡の中の男に今
復讐を誓う

出典: https://twitter.com/Mr_Chil_genki/status/919601995643731968

2番では、じたばたしても仕方ないから前に進むしかない。

そんな印象を感じるフレーズです。

気になるのはやはり「後悔の歌」というワンワード。

桜井和寿が前妻と子供に対し、自責の念をもって歌詞を並べた様子がうかがえます。

ラスト

群衆の中に立って 空を見れば
大切な物に気付いて 狂おしくなる

優しい歌 忘れていた 誰かの為に
小さな火をくべるよな
愛する喜びに 満ちあふれた歌

出典: https://twitter.com/kaylenemanns/status/920589590779461632

ラストは、サビのメロディーで歌うパートです。

「優しい歌」を中心に、前妻と子供に対する「後悔」や「愛しさ」を表現しているようにも感じ取れます。

まとめ

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