ZARD「星のかがやきよ」
日本テレビ系・読売テレビ制作アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマ
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/星のかがやきよ/夏を待つセイル(帆)のように
今回の記事では、その澄んだ歌声によって歌われる歌詞に注目し、意味を解説していきます。
坂井泉水が自ら作詞したその歌詞にはどのような想いが込められているのでしょうか。
早速、冒頭の歌詞から見ていきましょう。
2人の関係性
似た者同士の2人
そう出逢った瞬間に 同じ臭(ひかり)を感じた
そう 思いがいっぱいいっぱい 同じ瞳をしていた
出典: 星のかがやきよ/作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果
この冒頭で描かれているのは、大切な人との出会いの場面を思い出す主人公の姿でしょう。
1行目は出会った時に感じた予感を言葉にしているのではないでしょうか。
この人とは深い仲になるに違いない。
そんな予感というのは初対面で直感的に感じることがあります。
2行目では、2人が見つめ合っている様子を言葉にしているのではないでしょうか。
言葉を1度も交わしていないにも関わらずお互いにどこか似ている雰囲気を感じ取った2人。
瞬時に惹かれあったのでしょう。
通じ合わない気持ち
君の発していたシグナルに セオリーをぶち壊して
だけど この念(おも)いは いつも届かなくて
出典: 星のかがやきよ/作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果
1行目の「シグナル」という言葉は、「合図」という言葉に置き換えることができます。
彼から感じる合図のようなものを敏感に感じ取る主人公。
しかし、それに対しての返信としての自分からの「合図」には気づいてくれない。
通じ合っているはずの2人なのに、想いが一方通行で上手く伝わらないことに不満を覚えているのかもしれません。
「いつも」という言葉を用いていることから、初対面からは時間が過ぎていることが分かります。
今でも2人の距離が縮まらないことにもどかしさを感じているのではないでしょうか。
昔を思い出す主人公
価値観の相違
けんかしようよ 価値観をぶつけ合って
もっと大きく 世界を目指そう
出典: 星のかがやきよ/作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果
1行目では主人公のもっと仲良くなりたいという感情が表現されています。
「喧嘩をするほど仲が良い」という言葉がありますが、2人の関係は喧嘩をするほどは縮まっていないのかもしれません。
どんなに似たものを持っている人同士でもそこには価値観の相違があります。
しかし、違うからこそ新たな発見があるのです。
主人公はそのことを知っているからこそお互いに意見をぶつけ合うことで2人で成長していきたいのでしょう。
しかし相手はそうは思っていないのかもしれません。
意見がぶつかるのを避け、対立しないようにしているのを主人公は感じているのでしょう。
そのことに不満を感じているのだと考えられます。