やがて雨音は途切れはじめて
街がにわかに動きはじめる
雲がゆっくり滑りはじめて
部屋は明るさを取り戻してく
風がやさしく頬をなでてゆく
全部、君だった
雨も雲も街も風も窓も光も
全部、君だった
冷めた朝も夜も微笑みも涙も
全部、君だった
出典: 全部、君だった。/作詞:山崎将義 作曲/山崎将義
思い出を連れてきた雨は、思い出だけを残して去っていきます。
陽がさし始めても心に残るのは、”君”のこと。
失ってから、あらためて思い知ったこと、それは……。
雨も、太陽も、風も、その気配を感じる時に思い出すのは、いつでも”君”。
世界は、”君”で彩られていた。
”君”そのものが、世界だった。
全部が、”君”だった。
ただそれだけ。もう、取り戻すことは叶わないと知っていながらも、そう思います。
「全部、君だった。」この言葉一つに込められた想い
胸をえぐられるような、切なさが伝わってきますね。
タイトルにもなっている言葉だけで、どれだけ”君”のことを愛していたのか、全て表現しています。
まさに歌詞、というよりかはもはや詩の世界だ、という声が多いのもうなずけますね。
こういう切ない歌にかけては、山崎まさよしの右に出るアーティストはいないのではないでしょうか。
アコースティックギターの優しい音色が、余計に切なさに拍車をかけます。
もし、大切な人の愛を見失いそうになったら、この歌を聴いてみてください。
愛する人がそばにいてくれることの幸せや、その世界が素晴らしいことを、思い出させてくれるのではないでしょうか。
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