BUMP OF CHICKENというバンドのあたたかさ

20周年の節目に紡がれた「リボン」。

これはまさに、20年を共に進み続けてきた仲間への曲。

藤原からBUMP OF CHICKENへと送る一曲ともいえる曲です。

赤い星」と聞いてピンときた方もいらっしゃるでしょう。

BUMP OF CHICKENバンドとしてのエンブレム。

そこに描かれている4つの星。

それはBUMP OF CHICKENメンバーひとりひとりを示しています。

ここまで誰も欠けることも、離れることもなくここまできた。

多くのバンドのキャリアを見てもそれが当たり前のことではないことがわかります。

「リボン」で歌われている通り互いに紡ぎ重ね、結んできた絆

そんなあたたかく深い想いを感じるのが「リボン」といえるのです。

第3位 「ray」

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2014年3月12日発表、BUMP OF CHICKENのメジャー通算7作目のアルバム「RAY」収録曲。

通算2作目の配信限定シングル「ray feat. HATSUNE MIKU」も話題になりました。

2015年、NHKの紅白歌合戦にて演奏。

BUMP OF CHICKENを語る上で欠かせない曲になりました

分かりやすいメロディーと歌詞でポップ・チューンとして非常に優れています。

歌詞を見ていきましょう。

人生の光芒

お別れした事は 出会った事と繋がっている
あの透明な彗星は 透明だから無くならない

◯×△どれかなんて 皆と比べてどうかなんて
確かめる間も無い程 生きるのは最高だ
あまり泣かなくなっても ごまかして笑っていくよ
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない

大丈夫だ この光の始まりには 君がいる

出典: ray/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara

ラストのラインを抜粋いたしました。

歌詞のどこを抜粋しても詩的センスに優れています。

主人公は「君」とのお別れを経験するのですが失望感はありません。

別離の「痛み」を忘れてしまってもその存在は消えないのだからいつも「君」がいる。

今、別離の哀しみや切なる想いに沈んでいる人に聴いていただきたいです

人生の光芒。

光というものの起源は「君」であった。

「君」と出会うという奇跡の末に「君」とお別れできた

藤原基央の弁証法的な思考が新鮮です。

こうした感性のバトンを大切に受け取りたいもの。

この曲をランキングの第3位に推します。

バンドにとって特別な一曲

この「RAY」はオリジナル・バージョンとしてはシングルリリースされていません。

アルバムの表題曲とはいえ、アルバムでしか聴けない一曲。

それにも関わらず「RAY」は高い人気を誇ります。

滅多にメディアに出演することがないBUMP OF CHICKEN

しかし「RAY」は前述したとおり唯一紅白歌合戦で演奏されたことがある楽曲です。

そこからもBUMPとファンにとって「RAY」が特別な一曲であることがわかります。

生きていく上で別れは避けることができません。

誰しもが持っている悲しみを、悲しみのままで終わらせないのが「RAY」です。

失った人のことを光と例える。

そしてその光を胸に未来へと歩いていく。

そんな想いの在り方が、多くの人の心を支えたといえるでしょう。

だからこそ「RAY」はこれほどまでに愛される、特別な一曲となったのです。

第2位 「天体観測」

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2001年3月14日発表、BUMP OF CHICKENの通算3作目のシングル

発売から18年を経た2019年のiTunesの売上げでもバンドの曲の中で未だに上位をキープしています。

累積売上では間違いなくバンド最高のセールスを誇る楽曲

BUMP OF CHICKENはこの曲で自身の音楽性を飛躍的にステップアップさせます。

まさにバンドが「化けた」瞬間を捉えているのです

2019年版を謳った今回のランキングでも無視できません。

なぜなら本日も売れ続けているからです。

BUMP OF CHICKENの代表曲といえば「天体観測」と想う方も多いはず。

今回、ランクインした楽曲の中で一番古い曲ですが一番売れている曲でもあります

なぜこの曲はかように支持され続けるのか?

歌詞を見ていきましょう。

「天体観測」と検索すると

午前二時 フミキリに 望遠鏡を担いでった
ベルトに結んだラジオ 雨は降らないらしい

二分後に君が来た 大袈裟な荷物しょって来た
始めようか 天体観測 ほうき星を探して

出典: 天体観測/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

有名な歌い出しです。

都会では中々星が見えない世の中ですが昔日の千葉県佐倉市では天体観測できたのでしょう。

今、Googleで「天体観測」と検索するとこの曲の記事が一番上にHITします

天体観測をしたい方は画面をスクロールする必要があるので注意です。

時代を超越した名曲ですから我慢してください。

青春を詩的に再構築する

深い闇に飲まれないように 精一杯だった
君の震える手を 握ろうとした あの日は

見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ
静寂を切り裂いて いくつも声が生まれたよ
明日が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった
「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけていた

出典: 天体観測/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央