作品に登場する青子の気持ちも書かれている?
大胆不敵な影が 華麗に踊る
君が隠してる秘密
いつか聞かせてよ
伸ばした手で触れる事は
誰もできない
君が隠してる世界
僕に見させてよ
揺れる難解な心
解き明かして奪う
その瞳 不安がって泣いてたって
見つけらんないよ
狙う真実はどこへ消えた
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11141158136
『まじっく快斗1412』には、黒羽快斗の幼馴染である中森青子も登場します。
青子は快斗のことを気にかけ、快斗が何かを隠していることも薄々わかっています。
【君が隠してる秘密】とは怪盗キッドのことを示し、本当のことを聞きたいけれど聞けない、だから言ってくれるのを待っているという青子の気持ちを表しているのではないでしょうか。
そんな青子のことを知りながら心が揺れ動く快斗、しかし真実を手にするまでは進むしかありません。
青子の父親は警察官で、しかも怪盗キッドの事件を担当している中森警部です。
『名探偵コナン』のストーリーでも、怪盗キッド絡みのストーリーには必ず登場する警部なので知っている人も多いでしょう。
自分を追っている警部の娘である青子は、最も自分の素性がバレてしまっていはいけない相手です。
幼馴染として心配してくれる青子と、怪盗キッドとしての目的を果たすまでは捕まるわけにはいかない快斗。
二人のすれ違う想いとも重なる歌詞ではないでしょうか。
青子=怪盗キッドの弱点
快斗は幼馴染みの青子のことが好きなようですが、その気持ちは一向に青子には伝わっていないようです。
青子が鈍感なゆえに気持ちが伝わらないのがストーリー的には面白いところ。
しかし、快斗にとってはとても大切な存在であることには変わりはありません。
そしてそれは青子にとっても同様です。
普段は普通の高校生としてバカなことをしていても、時折何か違う影を快斗から感じることもあるでしょう。
幼馴染みでありながら、隠し事をされていることに一抹の切なさを感じているはずです。
一方の快斗の方はというときっと自分の秘密を話すことはないのでしょう。
それは青子を巻き込みたくないから、という思いもあるからではないでしょうか。
怪盗キッドの行いは決して世間的に褒められることではありません。
そのことを自覚しているからこそ、大切な存在である青子を巻き込むことは絶対に避けたいはず。
もし青子が巻き込まれてしまったら、という心配は、キッドがキッドらしく行動できなくなる弱点になるのです。
それを自覚しながらも、自分が果たしたい目標を目指してキッドとして活動している快斗。
そんな隠し事や思いを抱えた姿が、歌詞とリンクしているのではないでしょうか。
たとえ世界欺く解答だとしても
「信じて」差し出す掌
決して逃げない怖くはないから
目を開け弱さをかき消すんだ
出典: https://twitter.com/superbutterfly2/status/932774086731710464
世界を敵に回してたどり着く真実だとしても、自分のことを信じて逃げ出さない。
不安な気持ちや弱気な気持ちを封印して、必ず真実までたどり着いてみせるという覚悟を感じる歌詞です。
本当は怪盗などしたくないと思うこともあるでしょう。何故自分が怪盗をしているのかと悩むこともあるでしょう。
しかし、進まなければ本当の真実は一生出てこないことも知っています。
父のために、そして自分のために進む覚悟は、例え世界を欺いてでも手に入れる。
主題歌であることもあるでしょうが、歌詞を見ていると『まじっく快斗1412』の内容にかなりリンクしているように思います。
PVに描かれたストーリー
PVとリンクしている部分
繰り返される運命に君は気付いてる?
僕が隠してる秘密
いつか聞かせるよ
歩み寄る 偽りの影
君は知らない
芽生えた記憶は絡む必然の棘で
守りたい想いでただ
立ち向かって解くその絆
何度だって助けるって
揺るぎはしないよ
隠す真実はどこへ消えた
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11141158136
続いてPVとリンクしている部分も見ていきましょう。
PVでは生まれ変わった登場人物3人が、現代の高校で再会していることがわかります。
ここでいう【繰り返される運命】とは、再び出会うこと、そして前と同じように彼女が傷ついてしまうことでしょう。
前世の記憶がある主人公が隠す【秘密】には、彼女は気付きません。彼女の方は記憶がないのでしょう。
現代でも彼女に忍び寄る影、登場する男性はPVで同じ赤いネックレスを付けています。
現代の方では赤いネックレスを付けている男性の方が優しそうな印象なので、騙されやすいのかもしれませんね。
閉じ込められたヒロイン
1番では中世のヨーロッパが舞台のような世界観で描かれています。
どこかに閉じ込められているヒロインと、それを助け出そうとする主人公。
そして、ヒロインを閉じ込めている男の3人が描かれているのです。
自由を奪われたヒロインに、主人公はこっそりと会っている様子が描写されています。
それは、ヒロインにとって主人公が外の世界を知る唯一の扉だったことを示しているのでしょう。
主人公はなぜヒロインが幽閉されているのか、その理由は知りません。
ヒロインも自分の状況を受け入れているようなそぶりもあります。
そんな状況でも2人は次第に惹かれ合い、主人公はヒロインをさらって逃げ出しているのです。
それはヒロインを幽閉している男にとっては屈辱的なことであり、自分の思い通りにならないことを示しています。
ヒロインとの駆け落ちによって、男のシナリオを主人公が書き換えているのです。
主人公の描いた「アイのシナリオ」
2番からはその3人が生まれ変わり、今度は高校生として巡り合っている描写に変わります。
少女は黒髪の男性と仲が良さそうにしており、そこに金髪の男性が割り込んでいくようにも感じられるでしょう。
この時にはまだ前世で駆け落ちをした相手は黒髪の男性のようにも捉えられます。
しかし、実は黒髪の男性は偽りの言葉で少女を騙し、弄んでいるだけだったのです。
それは前世での屈辱を晴らし、不幸にしてやろうという思いからの行動だと読み取れます。
それを阻むのは、金髪の男性です。
男性はどちらも前世の記憶があり、金髪の男性の方は、黒髪の男性が少女を騙していることを知っています。
前世からの繋がりが現代でも途切れず、黒髪の男性から少女を守ろうとしているのです。
一途に思い続ける深い愛によって、ヒロインが黒髪の男性に手酷く裏切られて悲しむことがないように行動しています。
それは、前世でヒロインをさらったように、現代でも黒髪の男性の思い通りにはさせないということです。
二度もシナリオを書き換えているのは、ひとえにヒロインへの想いがそれほどに強いものだったからなのでしょう。
彼女を守るために
たとえ世界を敵に回したとしても
信じて僕だけ未来も
決して逃げない迷いはないから
シナリオ壊して 抗うんだ
世界を敵に回したとしても
信じて差し出す 掌
決して離さない解答は届いた
結んだ運命この手の中
繰り返された解答だとしても
決して逃げない怖くはないから
抗うんだ
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11141158136